ビットコインの価格下落が止まりません。週末、ビットコインは日本円でついに40万円を割れて39万円台にまで突入。この低迷が金融市場全体に波及する恐れすらあります。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年11月26日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
新債券の帝王ガンドラックも警鐘、仮想通貨の混迷が市場を揺らす
ビットコインの勢いはどこへ…
ビットコインの価格下落が止まりません。この週末、日本円でビットコインはとうとう40万円を割れて39万円台にまで突入し、昨年12月に238万円レベルまで瞬間的に高騰した価格からすでに85%近い価格を失う動きになってきています。
すでに市場では2000年のITバブルの崩壊に近い動きが示現するのではないかとの悲観的な味方も広がっています。
最終的にはさらに下落して、昨年の史上最高値の5%程度、つまり10万~11万といったレベルまでの下落はごく近い将来に覚悟しなくてはならないのでは?といった悲観的な声も聞かれ始めています。
FXトレーダーにとっては昨年青々と茂げる隣の芝生として羨望の的であったビットコインですが、今や見る影もなく、ここから本当に再度相場を盛り返せるのかどうかも非常に心配される状況になってきています。
ビットコインキャッシュ「ハッシュ戦争」によるネガティブ効果が炸裂
この時期、ビットコインの親戚筋で昨年ハードフォークで分裂したばかりのBCH(ビットコインキャッシュ)が、さらに2つの勢力によるハードフォークの実施によるハッシュウォーを今も繰り広げている真っ最中です。
このハッシュパワー争いが勃発したことで、結果的にマイナーはコインの価格を大きく上回るようなマイニングを行う羽目になっています。
すでにマイナーの採掘コストというものを仮想通貨が維持できない時代に突入してしまったことも、ビットコインの価格下落に重くのしかかっていることがわかります。
ハードフォークでいがみ合いを行う集団も、別にそれによって仮想通貨の価格を下げようとしているわけではないのでしょう。
しかし、結論から言うとその価値を著しく下げることに貢献してしまっている状況で、仮想通貨もこれまでにないフェーズに突入してきていることを改めて感じさせられる次第です。
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