50代の親が大学に入った頃に比べ、今の子どもたちの学費は約1.5倍に膨れ上がっていることをご存知ですか?平均年収は伸び悩んでおり、家計管理を怠れば貧乏ループに陥ります。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
プロフィール:川畑明美(かわばた あけみ)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
国公立大学でも学費は1.5倍に増えている
文部科学省の国公立大学と私立大学の授業料の推移を見ると、現在50歳の方が入学した頃は国公立で54万8,000円、私大で85万3,792円(※初年度の授業料・入学金・検定料の合計)でした。
※参考:国立大学と私立大学の授業料等の推移 – 文部科学省
この文部科学省のデータには2004年までしか載っていないのですが、その時点でも国公立で83万5,800円、私大で113万546円と、大幅に上昇しています。
平均年収は減っている
一方、平均年収は、455万円から418万円に減っているのです。
※出典:民間給与実態統計調査 – 国税庁
収入が減って支出が増えているのですから、アラフィフ世代は、親世代よりも生活が苦しくなっているということです。
子どもが奨学金を借りて大学に進学したとしても、賃金の高い大企業に就職できれば良いのですが、中小企業に入社すれば生涯年収はさらに下がります。
そうなると奨学金の返済が重しになり、自分たちの子どもにかけられる教育費はさらに少なくなるというループになります。
言い方は悪いですが、親が貧乏だと子どもも貧乏になっしまう「貧乏ループ」が働いてしまうのです。
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