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トルネードが巻き起こるアメリカ市場!年末の米中首脳会談かFOMCが転機となるのか=藤井まり子

TOPIXが1,600ポイントを大きく割り込んだことから、GPIFの買い出動が見込まれてきました。アメリカ市場が大きく調整していますが今後どのような動きとなるのでしょうか。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)

※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2018年11月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

TOPIXは再び1,600ポイントを下回り始めた!今後の動きは…

現在、アメリカ市場は大きなトルネードの真っ只中!

今現在のグローバル規模での乱高下は、あくまで「短期的なもの」です。バブル崩壊ではありません。

こういう「大きな調整局面」になると、アメリカ国内でもいろいろと物騒なことを言う専門家が続出しますが、彼らはトランプ大統領と同様に、パウエルFRBに向かって「もっと迅速に利上げを止めよ」と「プレッシャー」を大合唱しているだけですから、あまり真に受けてはいけません。

日本の場合は、TOPIXが1,600ポイントを大きく割り込み始めたら、10月29日と同様にGPIFが出動するので、私たちも果敢に「大大バーゲンセールになったTOPIX」をざっくり買い増してゆこう!

アメリカ株式市場は、当メルマガが従来予測していた下値ライン「ダウは2万4,000ドル、S&Pは2,600ポイント」に近づいてきました。今回のアメリカ株式市場の地殻変動は、「トルネードのような嵐」になってきていますが、「底打ち」は近いでしょう。

アメリカ株式市場の反転、あるいは乱高下の収束のきっかけになるのは、まずは、11月末日の米中首脳会談あたりかもしれません。あるいは、12月18日~19日のアメリカFOMC後のパウエル議長の記者会見までは、乱高下が続くかもしれません。

ただし、アメリカ株は、中長期では有望なものの、来年は横ばい。底値近辺でざっくり買い増した方が良いのは、新興国株(VWO)です。

こういう「嵐の時期」こそ、各自、アセットアロケーションは遵守してください。アセットアロケーションを遵守するということは、「シートベルトを締める」ことと同義です。

グローバル規模での乱高下は「短期的なもの」

11月15日のパウエル発言により、今回の景気回復期はとても長くなりました、まだ5年くらいは続くことでしょう。

以前の当メルマガでもお伝えしたように、今のアメリカ株式市場は、二つの大きな地殻変動が「トルネード(竜巻)」のように渦巻いています。一つは、「FANG─MANTなどと呼ばれていたハイテク企業群に代表されるグロース株」から「バリュー株」「高配当株」へと「セクターローテーション」の嵐です。この嵐が一番大きい。

もう一つは、「ドル高のメガトレンド」から「ドル安のメガトレンド」へ移行する過程で起きている嵐です。

当メルマガとしては、先週の11月15日にはパウエルFRBが「2019年半ばの金融緩和政策への大転換」を示唆したにも関わらず、反応したのは、為替市場と金利市場だけで、アメリカ株式市場が今週に入ってから大幅続落(ダウにして二日間およそ1,000ドルの大幅続落!)したのはちょっと驚きでした!

それだけセンチメントが悪くなっているのでしょう。アメリカ人は永らく「右肩上がりの株価上昇」に慣れてしまったので、「来年のアメリカ株は横ばいかもしれない」といった状況に直面すると、パニックに陥っているのかもしれません。

乱高下が大きく、下落幅も大きくなっていますが、ダウもS&Pも当メルマガが予測している値幅の範囲内で収まっています。
  ↓ ↓ ↓
当メルマガの予測は、2018年末のダウは2万4,000~2万6,000ドルの間。2018年末のS&P500は2,400~2,600ポイントの間です。

Next: トルネードが収まった後、アメリカ市場で起こることとは

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