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賃金上昇も大ウソ? 日銀まで疑いだした日本の政府統計〜ねつ造か改ざんか誤集計か=今市太郎

ついに日銀が「政府統計を信用できない」として独自に算出する意向を表明し、内閣府に元データを要求。対する内閣府は業務負担を理由に一部データの提出を拒否。本格的なバトル状態に突入した模様です。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年11月19日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

何を信じればいいのか? 日本のGDPは「忖度」か「ねつ造」か…

日銀「政府統計を信用できない」

日銀の保有資産がこの国のGDPを超えたという記事を先日書いたばかりですが、今度はその日銀が「政府統計を信用できない」として独自に算出する意向を表明。内閣府と本格的なバトル状態に突入した模様です。

【関連】日銀の資産がついにGDPを超過!利益が出ていれば大丈夫というのは本当か=今市太郎

成熟した先進国ではどこも伸びないGDP

先進主要国の中でも特に成熟した国々はどこもGDPが伸びず、政府が手練手管でその数字を増やすために画策するケースが目立っています。

例えば、イタリアやBREXITに揺らぐイギリスでは、数年前からGDPをかさ上げする方法のひとつとして、売春・麻薬取引・密輸といった地下経済の規模まで参入することを真剣に検討しており、すでに両国とも加算を実施しています。

この結果、イギリスではなんとGDPが約1%押し上げられるという、笑うに笑えないような政府統計の努力が続いているものなのです。

EU統計局も積極的に推奨

EU諸国は経済状態のよくない国が続出していますから、なんとしてもGDPを増やして成長率を上げたいという強い意志が働いていることは間違いないようです。

こうした地下経済の数字については、驚いたことにEUの統計局が積極的に推奨しており、EU広報部はすでに「GDPは道徳性の指標ではない」とさえ言い切る始末。

確かに世界的に多くの国がGDPを大きく見せるために並々ならぬ努力をしていることが窺われます。

Next: 日本のGDPは「政権忖度」か「ねつ造」か? 賃金も本当は増えていない…

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