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日銀の資産がついにGDPを超過!利益が出ていれば大丈夫というのは本当か=今市太郎

日銀の保有資産が日本のGDPの規模をとうとう超えてしまいました。現在の状況は、はたして問題がないといえるのでしょうか?日銀の出口戦略について考察します。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年11月15日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

緩和措置をもう5年も継続し、日銀の買い支えはいつまで続く?

米欧と比べても馬鹿デカい資産規模

日銀が11月13日に公表した報告書によれば11月10日時点の資産は553兆5923億円で、年換算した今年4~6月期の名目GDP442兆8270億円を上回る勢いとなっています。

この日銀の保有資産、別に利益が出ていれば何の問題もないと公然と言い抜けるエコノミストや評論家が本邦には結構多いわけですが、米国FRBの場合資産保有率はGDP比で23%、ECBが38%で両中銀ともにこれから保有資産を減らしていこうとしているわけですから、日銀の553.6兆円という数字がいかに大きなものかということは一目瞭然の状況で、まったく問題ないなどと言いきれること自体相当不思議な状況と言わざるを得ません。

まあ紙幣をどんどん刷りまくって国債を買い入れ、ETFで株価を一定以上の上昇に常に制御するという緩和措置をすでに5年もやらかしているわけですから、資産総額が大きくなるのは当たり前です。しかし、この先日銀がマイナス金利から出口に向かうことになれば保有資産がマイナスになり、日銀が赤字に陥る可能性は十分にある状況で、先行き国庫納付金の支払い不能、日本政府の収入が減少するのは間違いなく、またその補填資金のために国債を発行するという典型的な自転車操業に陥るリスクを抱えていることがわかります。

国債買い入れの減少は国債価格下落につながる

この先、日銀が明確な出口戦略にでて国債の買い入れを減らしたり、日本株ETFの買い付けを終了したりすることも十分にありえます。その場合は国債価格の下落や下駄を履かせた株式相場の下落などから、保有資産が大きく赤字になるリスクはますます高くなるわけで、ここからはいいことは何も起きない状況になりそうです。

赤字転落なら国はどの資金で資本金を増強するのかな?

今のところほとんど財政ファイナンス、事実上きわめてヘリマネに近いようなことを行っている日銀ですが、この日銀が赤字転落になった場合、今度は国が資本の増強のために資金提供することを余儀なくされます。そのためにさらに国債を発行して日銀が買い受けたりすると、もはやでっち上げの資金のねつ造のたらい回しになりかねないわけで、日銀の今後が非常に危惧されるところです。

Next: 非常に危ないところにさしかかっている…人工相場のつけ

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