日経平均は上の節目を越えていけるのか―正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
このまま堅調な展開が続くか。NYダウ、ナスダックの見通しも
日経平均株価 上の節目を超えていくことができるか
先週のレポートでは、ACラインに注目した。下げ止まりから堅調な展開に移行するのであれば、少なくとも右肩上がりのACラインに沿った展開が必要となるからだ。
実際にはACラインを超え、さらには上値抵抗線BCラインをも超えて上値の節目に接近した。
次の注目日は12月3日前後である。
A点水準:約21,250円
B点水準:約22,800円
C点水準:約21,900円
D点水準:約22,300円
今週のポイントはこのまま堅調な展開が続き、上値の節目を越えていくことが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
BDラインに注目したい。
堅調な展開が続くのであれば、右肩下がりの上値抵抗線BCラインを超えていくことが求められるからだ。超えることが出来れば、節目のB点水準を試す動きになっていこう。逆に、BDラインを超えることが出来なのであれば、下値支持線CDラインを割り込み上値の重たい展開に戻る可能性が出てくる。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は買いポジション。売りポジションへの変更は21,750円を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開となっている。B点が位置する時間帯より上昇に転じ、上値抵抗線として存在していたACラインおよびBCラインを超えてきている。そして、下値支持線CDラインが控えているからである。この場合、BDラインを超えてB点水準を窺う可能性がある。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。週明けにC点が位置する時間帯を通過する。また、上値抵抗線BDラインが控えているからだ。この場合、CDラインおよびC点水準を割り込んでいくことになろう。
Next: ニューヨーク・ダウ 現状を維持できるか~米国市場分析
ニューヨーク・ダウ 落ち着いた動きを維持することができるか
先週のレポートでは、CEラインに注目した、右肩上がりのCEラインに沿って推移することが出来れば、下げ止まりから落ち着いた動きになっていくことが期待されたからだ。実際には、そのCEラインを上放れ、D点に引き寄せられた。次の注目日は12月3日前後である。
A点水準:約25,500ドル
C点水準:約24,350ドル
E点水準:約24,800ドル
今週のポイントは落ち着いた動きを維持することが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
D点に注目したい。週明けにD点が位置する時間帯に到達する。したがって、D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かに注目しをしたい。堅調な展開が維持されるのであれば、少なくともBDEラインを超えていくことが求められる。逆に、上値の重たい展開に移行するのであれば、DEラインに沿った展開が考えられる。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの上昇局面である。
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は買いポジション。売りポジションへの変更は24,750ドルを終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開が続いている。C点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より上昇に転じている。また、ダブルボトムを形成していると見ることができるからだ。この場合、上値抵抗線BDEラインを超えていくことと同時にADライン水準をも超えることが求められる。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。D点が位置する時間帯が変化日となり
流れが変わる可能性があることに加え、上値抵抗線BDEラインが控えているからである。
Next: ナスダック 上昇は継続するか~米国市場分析
ナスダック しばらく上昇は続くのか
先週のレポートでは、C点に注目した。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるC点を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになったからだ。実際には、反発上昇となり、上値抵抗線であるADラインをも超えてきた。次の注目日は12月5日前後である。
今週のポイントはしばらく上昇は続くのかということである。
<あくまでも個人的見解>
ADラインに注目したい。下値支持線ADラインを維持することが出来ている限り、堅調な展開を維持することができると考えられるからだ。逆にADラインを割り込むと、再び上値の重たい展開も移行する可能性が出てくる。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの買い局面
<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は買いポジション。売りポジションへの変更は7050ポイントを終値で割り込むことである。
<現在のシナリオ>
堅調な展開となっている。ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるC点より上昇に転じ、上値抵抗線であるADラインを超えてきている。そして、右肩上がりのCDEラインも控えているからである。この場合、E点を意識した動きが期待できよう。
<第2シナリオ>
上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。D点が位置する時間帯を週明けに通過する。したがって、D点が変化日となり流れが変わる可能性があるからだ。
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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2018年12月2日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコイン・個別銘柄の展望もすぐ読めます。
『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2018年12月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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