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thomas koch / Shutterstock.com

記者に終身刑も。IS原油密売の露呈を怖れるトルコ大統領の言論封殺

これまで、トルコ大統領一族による「汚いビジネス」(ISを支援し原油を密売して利益を上げている)は噂レベルの話でした。しかし、これはどうも事実ではないか?と世界は感じはじめています。大統領一族の犯罪的行為を暴いたジャーナリスト2人が、「名誉毀損」ではなく「スパイ」罪で逮捕されたのです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

世界が確信しはじめた「ISとトルコの癒着」米国も擁護できず

プーチンの心中は「上手く事が進んだ」

トルコのF-16によるロシアのSu-24撃墜では、予想通りロシアがトルコ空軍機の待ち伏せ攻撃の様子をフライト・パスのデータと共に公表し、米軍高官も「トルコの待ち伏せ」を肯定しました。

トルコ側からロシア側に謝罪の言葉がないということでプーチンは「激怒」。撃墜事件後ただちに超大型輸送機でS-400地対空ミサイルシステムをシリア領土内に配置し、ロシア海軍艦艇も派遣して、現在シリア・トルコ国境沿いの空域はロシアが制空権を握っていると言っても過言ではない状況です。

トルコ空軍は、空軍機を基地から離陸させることが事実上不可能となっています。

プーチンの心中は激怒ではなく「上手く事が進んだ」でしょう。なぜならフランスとロシアは友軍同士に変化したからです。さらに米国はトルコを擁護できなくなっています。

シリア領空では米軍機もISを攻撃しているとのことですが、ほとんど活動は停止しているでしょう。S-400が配備されたこの狭い空域に、ロシア機、フランス機、米軍機が入り乱れての作戦行動は非常に危険です。

ロシアによる徹底的な復讐戦

ロシアは徹底的な復讐戦を開始しており、この地域のISや、自由シリア軍(米軍が支援している反アサド武装組織)等の反政府組織をクラスター爆弾等で壊滅させており、「もう何も残っていないのでは?」と言われるぐらいです。

【動画】これはロシア機撃墜事件前の、ロシアのクラスター爆弾による空爆の様子です。

【動画】そしてこれはロシア機撃墜事件後のロシアの空爆の様子です。

【動画】地対空ミサイルのシリアへの空輸及び配備風景(「シリア上空のトルコ空軍機は全部撃破する」という過激なタイトルが付けられています)。

そして現在、世界の視線はトルコ大統領・レジェップ・タイイップ・エルドアンのIS原油密売ビジネスにフォーカスされてきました。これはどうも事実ではないか?と世界は感じはじめています。

Next: ジャーナリストの逮捕/世界が「トルコの犯罪的行為は事実」と感じはじめた


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犯罪的行為を暴いたジャーナリストが「スパイ罪」で逮捕

トルコの国家機密は「IS原油の代金として、武器をISに供与する」という、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の汚いビジネスです。

【動画】表面上は、トルコ政府からの「人道的援助物資」ということになっています。

【動画】このトルコ大統領一族の犯罪的行為を暴いたジャーナリスト2人が、スパイ罪で逮捕されました。

【動画】トルコ及びサウジがISISを支援しているとのISの証言です。

現在、世界の視線はトルコ大統領のIS原油密売ビジネスにフォーカスされています。エルドアン大統領の息子、ビラル・エルドアンが運営する海運会社によるIS原油密輸専用埠頭等の報道も出ています。

そしていよいよ、そのISが売却した原油をいったい誰が買っているのだろうか?という疑問に世界は注目しだしているのです。

世界が「トルコ大統領一族の犯罪的行為は事実」と感じはじめた

これまで大統領の息子の「汚いビジネス」は噂レベルだったのですが、これはどうも事実ではないか?と世界は感じはじめています。

その理由は、エルドアン大統領が報道記者2人を訴追したからです。それも「名誉毀損」の罪ではなく「スパイ」の罪です。これで2人の記者は終身刑を受ける可能性が出てきました。スパイとは、国家機密(当然それは事実)を漏洩した罪にあたります。

これに関して2人の報道記者は、
「報道とは政権を守るために存在しているのではなく、事実を伝えるためのものだ。不正義を働いた者を罰するのではなく、事実を報道した者を罰するのは不正義である」
と陳述したそうです。どこかの国の報道機関に聞かせたい言葉です。

写真左側は終身刑の可能性がある2人のジャーナリスト。右側の人物2人はトルコ大統領とその息子です。

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いつも感謝している高年の独り言(有料版)』(2015年11月30日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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