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あなたのボスはどのタイプ?仕事がはかどる「困った上司」対応術=久恒啓一

部下の大切な時間や労力を奪う「困った上司」に対しては、決して受け身にならず、自分から先制攻撃と奇襲攻撃をしかけるのが有効です。(『久恒啓一メールマガジン 図解達人への道』)

どこにでもいる「困った上司」3タイプを分かりやすい図解で攻略

「よい上司」は一生のうち1人か2人だけだから…

上司とは、本来困ったものです。わからず屋ですし、責任を回避する癖もあります。これが上司について考えるときの前提です。

ときどきよい上司が現れることでバランスし、少し幸せな気分になります。

しかし、悪い上司がいることは普通のことだと思っていたほうがよいでしょう。だいたい、よい上司は一生で1人か2人くらいしか出会いません。

これも常識です。

ここで話をシンプルに展開する目的から、困った上司を、あらかじめ図にあるような3つのパターンに分類しておきましょう。

図解:「上司は変えられないから、自分が変わる!」

その上で、こうした困った上司に対してどうするか、なのです。この困った上司3タイプに対して、自分のやり方をどう変えていくかがここでの主題です。基本的には、これらの存在に対して絶対に受け身になってはならないこと。戦法で見ると、先制攻撃と奇襲攻撃です。

Next: 時間泥棒には先制攻撃!「困った上司」タイプ別対応術



【対応術1】「時間泥棒」タイプの上司には…

たとえば時間泥棒。

時間泥棒には「時間泥棒するヒマ」がないほどにこちらから先制攻撃するのが基本でしょう。

会議のセッティングは、先方がやる前に「お手伝いします」とか何とか言ってこちらでセッティングしてしまう、方針を決めるのに、どちらかを選べば済むような資料をあらかじめ作成してしまうなど、具体的にはいろいろと工夫ができそうですね。

【対応術2】「気持ち泥棒」タイプの上司には…

気持ち泥棒タイプはというと、奇襲攻撃が一番。責任を回避しがちなタイプですので、それには言ったことのメモを取ったり、発言を録音しておいたりして、いざというときにそれらを手裏剣のように投げるわけです。

【対応術3】「労力泥棒」タイプの上司には…

労力泥棒タイプは、すぐにコピーを頼んだり、報告書ばかり出させるタイプです。

私がやったのは、報告書であれば、先方の指示を松前にシンプルに作成して提出してしまう。つまり先制攻撃を仕掛けたのです。

結局、相手が変わることに過剰な期待をかけずに、自分から変わって新しい関係を生み出すという、本書に底流する方法のバリエーションなのです。

【関連】下町ロケットをちょっとひねくれた目で見る。ドラマが伝えている気がした日本の今=三浦茜

久恒啓一メールマガジン 図解達人への道』(2016年1月7日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による

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文章と箇条書きを中心とするコミュニケーションは、組織の生産性を3割ほどもダウンさせているのではないか。こういった観点から私は過去20年にわたって、「図解コミュニケーション」という考え方を提唱して活動を続けてまいりました。図解コミュニケーションの核心は、理解力や伝達力の向上以上に「考える力」の獲得にあります。企画力、構想力、思考力を鍛えることが個人にとっても組織にとっても喫緊の課題です。受講者との交流を大事にしながら、図解コミュニケーションの達人を数多く輩出していく場にしたいと念願しています。

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