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ダウ2カ月ぶり高値。日経平均株価と上下の節目/2月米雇用統計見通し(3/4)

昨晩のNY株式市場概況と本日3月4日(金)の注目点・話題/日経平均株価と上下の節目、米雇用統計見通しなどをご紹介します。日経平均はきょうにもゴールデンクロス形成の見込み。(ハロー!株式)

日経平均は5日線と25日線がきょうにもゴールデンクロス

NY市況

ダウ工業株 16943.90(+44.58)+0.26%
ナスダック 4707.42(+4.00)+0.09%
S&P500 1993.40(+6.95)+0.35%
ダウ輸送株 7602.03(+84.86)△1.13%
半導体株(SOX) 643.89(+0.58)△0.09%
NY原油先物(4月限) 34.57(-0.09)
NY金先物(4月限) 1258.20(+16.40)
バルチック海運指数 342(+7)
米ドル/円 113.67(前日比0.46円高)
ユーロ/円 124.53(前日比0.48円安)
CME日経225先物 16845(-145)※大阪先物比

3日のNY株式市場は3日連続上昇。ダウはおよそ2カ月ぶりの高値水準で取引を終了しました。

原油相場や欧州株が下げた流れを受け、前日まで2日続けて上昇していたNY株は目先の利益を確定する売りで軟調なスタートとなりました。

朝方発表された週間の新規失業保険申請件数は予想外の増加となりましたが、トレンドの基調を示す4週移動平均は低位安定。1月の米製造業受注は前月比1.6%増と7カ月ぶりの大きな伸びを記録しましたが市場予想には届かず。

2月のISM非製造業景況感指数は53.4で、前月から小幅に低下したものの市場予想を上回りました。

この日発表された経済指標は相場を方向付けるにはいずれも力不足でしたが、先日のISM製造業景況感指数が予想以上に改善して以降、マーケットの景気後退(リセッション)懸念が後退していることから安値を拾う動きも見られ、相場の下値は限定的。

雇用統計中国全国人民代表大会を控えて様子見ムードもあり、しだいに買い戻しが優勢となる中、NY株は引けにかけて値を戻しました。ダウは1月5日以来およそ2カ月ぶりの高値で取引終了です。

業種別では、石油や資源、金融などが上昇し、医薬品やインターネット関連が軟調でした。

個別銘柄では、アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた娯楽・メディアのウォルト・ディズニーが上昇。半導体のインテルも投資判断の引き上げを手掛かりに買いが先行しましたが終盤にかけて買いが萎みました。好決算を発表した書店チェーンのバーンズ&ノーブルが大幅上昇。GMフォードなどの自動車株が上昇しました。

予想以上の赤字を計上した鉱山機械のジョイ・グローバルは経費を削減する方針を示し株価は大幅高。キャタピラーディアなども上昇。石炭掘削のピーポディ・エナジーコンソル・エナジーが買われ、アルコアフリーポート・マクモランなどの市況関連株も堅調でした。

一方、四半期決算は増収増益でしたが売上高が市場予想を下回ったスーパーマーケット大手のクローガーが大幅安。低調な決算を発表したコストコも軟調に推移。新規会員数の伸び率を過去に遡って下方修正した栄養補助食品のハーバーライフが大幅安。売上高見通しを下方修正したネットワーク機器のシエナは急落しました。

ダウ構成銘柄では、キャタピラー、ディズニー、アメックス、IBM、ホームデポ、アップルなどが上昇した一方、マクドナルド、マイクロソフト、ナイキなどが下落しました。

NY原油先物(WTI)は小反落。原油相場は2月中旬に安値をつけて以降戻し基調にありますが、この日は目先の利益を確保する売りで小幅ながら4日ぶりに下落しました。

NY金先物は続伸。為替市場でドルがユーロに対し下落し、ドルと逆の動きになりやすい金に買いが入りました。終値ベースでは昨年2月5日以来、約1年1カ月ぶりの高値水準となっています。

Next: 本日の注目点/日経平均株価と上下の節目/米雇用統計見通し



本日の注目点と話題

昨日の日経平均株価は今年初の3日連続高。前日比213円高の1万6960円と、1万7000円台回復まであと40円に迫りました。

個別銘柄では、太洋工業、そうせい、川崎汽船、三重交通Gなどが大幅高となりました。※詳細は昨日の本誌夕刊「相場概況」をご参照ください。

上海株は小幅ながら3日続伸。NYダウも3日連続高となりおよそ2カ月ぶりの高値を付けました。NY金は約1年1カ月ぶりの高値となっています。

CME日経225先物は1万6845円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万6960円と比べ115円安い水準となっています。

日経平均株価と上下の節目

1万7402円 13週線
1万7286円 一目雲下限
1万7000円 心理的節目
1万6960円 昨日終値
1万6845円 CME日経先物
1万6500円 心理的節目
1万6451円 25日線
1万6401円 5日線

5日線と25日線がきょうにもゴールデンクロスする可能性があり、そうなれば昨年10月7日以来約5カ月ぶりの底入れシグナル点灯となります。

本日の経済指標等

09:00 1月の毎月勤労統計速報
11:00 2月の車名別新車販売
22:30 米国1月の貿易収支
22:30 米国2月の雇用統計

【米雇用統計】
2月の非農業部門の雇用者数は19万人程度の増加が見込まれており、安定した雇用増の目安となる20万人には届きませんが、前回1月の15万1千人増からは伸びが拡大する見通しです。失業率は1月と同じ4.9%が予想されています。

なお、雇用統計を占う上で参考にされる民間のADP雇用報告では、非農業部門の雇用者が前月比で21万4千人増加し、市場予想(18万5千人増)を大きく上回りました。

一般的に雇用統計に関しては、雇用者数の大幅増加は、景気の強さを示すと同時に追加利上げも意識されやすくなり、雇用者数の増加が小幅であれば景気鈍化が懸念されると同時に追加利上げは遠のくという関係にありますが、景気と金融政策のどちらに目線が行き、マーケットがどのように反応するかについては一様ではありません。

ちなみに前回1月の雇用統計では、雇用者数の増加幅が市場予想を下回りましたが、失業率が米連邦準備制度理事会(FRB)が目標としていた4.9%に到達したため追加利上げが意識され、雇用統計発表当日のNY株は下げました。

また、明日から始まる中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)も市場参加者が注目するイベントで、今大会では2016~20年の政治・経済の運営方針となる第13次5カ年計画が正式決定となります。

新規公開

ヨシムラ・フードHD<2884>(東マ) 公開価格880円

市場変更

フォーカス<4662> 東証2部 → 東証1部

主な決算

15:15 ハイレックス<7279>
16:00 鳥貴族<3193>、日東製網<3524>

その他のトピック

20年政府目標・サービス業の生産性の伸び2倍に
千代田化工や東洋エンジ・イランに再進出
国産のディーゼル車の一部が排ガス基準の最大10倍
2月の住宅ローン借り換え2.5倍
志賀1号機は廃炉の公算
産油国20日にモスクワで会議・増産凍結を協議
サムスンが有機EL増産へ

経産省・健康ツーリズムに品質認定
経団連・有給「3日増」きょう表明
三菱UFJの新社債・計画の4倍の需要
みずほがカンパニー制
みずほと第一が運用会社統合
旭化成の3カ年計画・投資枠8千億円
クボタが米粉のパン生地工場
明治・カマンベールチーズを増産
東急不動産など沖縄でホテル
2月の中国新車販売・日産13%減
大ガス・インドネシア国営石油に技術協力
三菱商事が物流施設開発ファンド
日本工営が英社を買収

ドトル日レスの営業益横ばい
大阪チタの今期最終82億円赤字
エーザイの中期経営計画・5年後の営業益2倍以上に
マクドナルドが決算を修正
大陽日酸・今期増配も
くらコーポの11~1月期純利益24%増
英投資会社がバンナムHD株5.15%保有
OSGと泉州電が自社株取得枠を拡大
GMOインターネットが自社株取得枠設定など

今日の高島暦

相場の波動:大いに高いと反落する 逆の時は翌日強し
相場高低判断:人気にかかわらず上る

【関連】ECB、日銀、FRBは3月に動くのか?追加緩和と利上げの可能性は=久保田博幸

ハロー!株式』(2016年3月4日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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