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文在寅氏、ついにGSOMIA継続「拒否」を明言。あと数日で韓国の自殺点が決まる

ここに来て韓国の文在寅大統領は、米国高官との会談の席でGSOMIA破棄の撤回をきっぱりと「拒否」した。これは実は初めてのことで、破棄は不可避となった。(『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』)

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年11月17日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

破棄まで残り数日。韓国はいつでも「最悪」の選択肢を選んできた

文在寅大統領がきっぱりと撤回を「拒否」

今回のメルマガは予定を変更して、11月22日(23日午前0時)に終了となる「GSOMIA」について特集する。

先週末に大きな動きがあった。それは韓国の文在寅大統領が、エスパー米国防長官の前で、GSOMIAの破棄撤回や延長について、自ら「拒否」したのだ。

これは実は初めてのこと。今まで韓国の高官は、米国の撤回要請に対して、わりと言葉を濁して誤魔化していた。それを韓国の大統領がはっきりと拒否したのだ。

国のトップが拒否したので、さすがに11月22日までに覆るとは思えない

中央日報の社説などを読むと、GSOMIAは延長すべきとか、「斧で自分の足を切る」などと表現しているが、韓国政府は聞き入れないだろう。
※参考:【社説】斧で自分の足を切る「GSOMIA敗着」- 朝鮮日報(2019年11月16日配信)

ひたすら「日本側が輸出管理の見直しを撤回しないなら、GSOMIA破棄も撤回しない」と交渉のカードにしようとしているが、別次元の問題を一緒にされても困惑するだけである。

日本には、その要求に応じる理由がまったくない。

米国に助けを求める浅はかさ

また、文在寅大統領が「米国政府も(日本が考えを見直すよう)役割を果たしてほしい」と述べていたが、これはおかしい

なぜなら、米国がそのようなアクションを起こせば、韓国に道具扱いされたことになってしまう。だから、せいぜい米国は「両国で話し合え」としか言わないのだ。

米国は韓国の道具ではない。もちろん、日本の道具でもない。

そもそも、「米国から日本を説得してもらおう」と考える時点で舐めている。これについて米国がどうにかしろとか、韓国は一体、何様のつもりなのだろうか。

Next: GSOMIA破棄は韓国の自殺点? トランプが韓国に巨額の防衛費を要求へ



GSOMIA破棄は韓国の自殺点

私は、GSOMIA破棄の宣言は韓国のオウンゴール(自殺点)だと思っている。

米国がここまで怒るとは思ってなかったかも知れないが、実際はGSOMIAがこのまま終了すれば、米韓関係は確実に変わる

ただ、GSOMIA終了で、いきなり変化することはないだろう。まだ、在韓米軍防衛費増額の交渉が残っているためだ。

米国のトランプ大統領は、2020年の経費について、47億ドル(約5,000億円)を要求している。2019年の経費として韓国が支払ったお金は1,000億円程度なので、前年比で約5倍になる。

ただし、この1,000億円も、結局は9割ほど韓国に還元されているようだ。おそらく在韓米軍基地で働く給料なども含まれているのだろう。つまり、1,000億円を払っていても、実質は100億円程度の出費だと米国は述べている。

これが本当なら、韓国に対してもっと負担するように要求することは何もおかしくはない。それに加えて、合同軍事演習などの費用もかかるだろう。

トランプは韓国に前年比5倍の在韓米軍駐留経費を要求

GSOMIAが終了して、在韓米軍の防衛費も増額に応じないなら、米国は在韓米軍撤収を考えると思われる。

もっとも、昨年は1,000億円程度の要求だったものが、今年になって5,000億円を要求するぐらいなので、米国は韓国から同盟国の関係を切って欲しいんじゃなかろうか。

韓国がいくら払うのかはわからないが、満額ということはないだろう。といっても、2,000億円程度で米国が満足するはずもない。仮に2,000億円となれば、合同軍事演習などのオプション代金は含まず、別に請求することになりそうだ。

Next: 残り数日で運命が決まる? 韓国はいつでも「最悪」の選択肢を選んできた



やがて米韓関係は最悪になる

GSOMIAは終了。
防衛費も増額に応じない。

この2つが最悪の選択肢であるが、韓国はいつでも「最悪」の選択肢を選んできた。

今回はどうなるのか。残り数日でわかる。

次回の当メルマガでは「GSOMIA終了」のニュースを特集する予定なので、このまま無事終了してもらいたい。

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image by:Liv Oeian / Shutterstock.com

※本記事は、『2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』2019年11月17日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)』(2019年11月17日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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数年ごとに起きるデフォルト危機。世界経済が後退すれば、投資家が真っ先に資金を引き揚げていく新興国市場。輸出依存が96%という恐ろしい経済構造。ヘッジファンドに玩具にされる韓国市場。中国の属国化へと突き進む2014年。並行してスタグフに悩まされる現実。そして、1100兆ウォンを超え、雪だるま式に膨らむ家計債務の恐るべき実態。経済の問題点とは何なのか?なぜ、また、第四次経済危機が迫っているといえるのか。それは読めばわかる!投資、ビジネス、教養、雑談ネタにも最適な、最も韓国経済の実情を知ることが出来るメルマガ。

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