お金に余裕のない人の大半は、「目先のお金」のことしか考えていない傾向にあります。お金持ちと貧乏人は何が違うのか。お金を貯めるコツを解説します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
お金を貯めるには時間がかかる。お金持ちと貧乏人の違いとは?
「お金に余裕のない人」の特徴
お金に余裕のない方は、「目先のお金」のことしか考えていない傾向が高いです。
わかりやすく言えば、その場しのぎでお金を使っている、ということ。
その場しのぎでは、いつまで経ってもお金の悩みを解決することはできません。
毎月ギリギリの生活をして、自転車操業のような状態では、お金に余裕が生まれることはありません。
お金を貯めるには時間がかかる
意外にも、高収入でも「目先のお金」しか考えられない方も多いのです。
お金が貯まるのには、時間がかかります。
生活費を切り詰めても、節約には限界があります。
なので、少額でもコツコツ積み立てるしかないからです。
例えると、ノドが乾いているのに、一滴しか出ない蛇口の水をコップ満タンになるまで待つことができずに、半分くらいで水を飲んでしまう状態です。
十分に貯まるまで我慢できずに使ってしまうので、いつもお金に困ってしまうのです。
お金持ちの人ほど、コップが満タンになるまで待って、さらにコップからあふれた水だけで生活できるように考えています。
つまり、資産から生まれる利益だけで生活をしているのです。
Next: 遅すぎる?「2年後の大学入学費用のために投資したい」に潜む危険
今が苦しくても「将来のお金」を考える
ご相談いただく中で、「2年後の大学入学費用のために投資をしたい」と言われることがあります。
しかし、運用期間が2年しかないのでは、投資を活用することはできません。
もちろん投資をしたら増えるかもしれませんが、減ってしまう可能性もあるのです。
入学時に確実に資金を備えるには、2年前には利益を確定して現金化しておく必要があるのです。
大学に入学する時期は、子どもが生まれた時からわかるものです。
将来どうなるのか、わからないとしても、生まれた時からコツコツと貯めていけば、大学費用は準備できるはずです。
老後資金も同じです。年金生活に入る年齢は、ほぼ決まっています。
仮に、今が苦しい状態であったとしても、将来のお金について考え、実際に対策を取っていくことが、お金に苦労しないための第一歩なのです。
『教育貧困にならないために』(2019年11月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
無料メルマガ好評配信中
教育貧困にならないために
[無料 ほぼ日刊]
人生で二番目に大きな買い物は、子どもの教育費。教育費を意識して貯蓄していますか?「実はコレだけ必要です」から、「学資保険でまかなえるのか?」「目減りしない資産管理」「我慢しない節約」「ゼロから稼ぐ方法」までを調べて実践したことを紹介しています。教育ローンに頼らず、老後資金も確保できる教育費の貯め方を伝授します。