60歳の還暦の方の4人に1人が、100万円未満の貯蓄額であることがPGF生命によるアンケートでわかりました。一方、平均貯金額は昨年と比べて231万円ほど増えており、格差の拡大が見て取れます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2,000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
他人の貯蓄額を見て安心してはダメ。平均貯蓄額は増加している
60歳の貯蓄額は「平均2,956万円」。ただし…
60歳の還暦の方の4人に1人が、100万円未満の貯蓄額である。
そのことが、プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命(PGF生命)のアンケートで明らかになりました。今年還暦を迎える1959年生まれの方2,000人に対して行ったアンケートです。
■還暦人の貯蓄額 平均2,956万円 一方4人に1人が「100万円未満」
全回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」(24.7%)が4人に1人の割合となりました。そのほか、「100~300万円未満」(11.3%)、「500~1,000万円未満」(11.1%)、「1,000~1,500万円未満」(10.4%)という回答が多く、「3,000~5,000万円未満」(8.7%)や「1億円以上」(8.1%)という回答が1割近くあり、平均額は2,956万円となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「100万円未満」は2018年20.6%→2019年24.7%と、4.1ポイント上昇しました。一方で、平均額は2018年2,725万円→2019年2,956万円と、231万円上昇し、今年の還暦人は貯蓄の格差が開く結果となりました。
アンケートをよく読むと、平均貯蓄額は231万円上昇しているのに対し、100万円未満の方は4.1ポイント上昇しています。
つまり貧富の差が激しいということです。
100万円未満の方が多いからと、安心してはダメですよ!今からでも間に合います。しっかりと、貯蓄していきましょう。
貯金の基本は「貯蓄口座をつくる」こと
貯蓄の基本は、貯蓄用の口座をつくることです。
できれば、積立定期ができる口座が良いですね。毎月一定額引き落としが、一番貯まりやすいです。
積立定期ができなくても、お給料日に、生活用の口座から貯金したい金額を引き出して、すぐに貯蓄用の口座に入金しましょう。
この習慣を付けてくださいね。
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