23日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり19銘柄、値下がり206銘柄、変わらず0銘柄となった。
本日の日経平均は反落となった。前日の米株式市場では、中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を受けて対策を強化する方針を示したことを好感する場面もあったが、過去最高値圏にある主要3指数は上値の重さが意識されて高安まちまちに。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の23840円になるなか、為替相場も1ドル=109円台半ばと前日から円高基調となっており、本日の東京市場には売りが先行した。中国・武漢市が新型コロナウイルスの感染拡大阻止のために公共交通機関運行停止を発表しており、地理的な距離も近い日本株に対してはリスク回避目的の売りが優勢になった。アジア株がじりじりと下げ幅を拡大したことや、大引け後の日本電産の決算発表を前に短期筋の売りが上値を抑え、積極的な押し目買いの動きは限られた。
大引けの日経平均は前日比235.91円安の23795.44円となった。東証1部の売買高は10億4906万株、売買代金は1兆9516億円だった。セクターでは、その他金融業やその他製品を除いた東証全31業種が揃って下落。とりわけ、海運業や鉄鋼、鉱業の下落が目立った。
値下がり寄与トップはファーストリテで1銘柄で日経平均を約36円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、ファミマ、ダイキン、日東電工、ファナック、信越化などがつづいた。ファミマは、一部証券会社が株価の割高感を背景としてレーティングを弱気でカバレッジを再開させている。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは大平洋金属で4.35%安、同2位はユニチカで3.89%安となった。
一方、値上がり寄与トップはアドバンテスで1銘柄で日経平均を約12円押し上げた。計測機器大手の米テラダインの好決算や証券会社による目標株価引き上げの動きなどを受け関心が向かった。同2位はエーザイとなり、TDK、セコム、明治HD、伊藤忠などがつづいた。日経平均構成銘柄の上昇率トップもアドバンテスで2.54%高、同2位はソニーFHで2.33%高となった。
*15:00現在
日経平均株価 23795.44(-235.91)
値上がり銘柄数 19(寄与度+20.01)
値下がり銘柄数 206(寄与度-255.92)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 6460 160 +11.53
エーザイ 8400 59 +2.13
TDK 12640 40 +1.44
セコム 9734 23 +0.83
明治HD 7760 80 +0.58
伊藤忠 2609.5 14.5 +0.52
凸版印 2304 29 +0.52
トヨタ 7836 13 +0.47
ソニーFH 2632 60 +0.43
カシオ 2298 11 +0.40
NEC 5110 70 +0.25
大日印 3070 10 +0.18
ニチレイ 2609 9 +0.16
スクリン 7890 20 +0.14
テルモ 3955 1 +0.14
新生銀 1715 29 +0.10
清水建 1159 2 +0.07
高島屋 1231 4 +0.07
NTTドコモ 3120 10 +0.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 62180 -1000 -36.02
ソフトバンクG 4769 -115 -24.86
ファミマ 2457 -87 -12.54
ダイキン 16070 -230 -8.29
日東電 6180 -180 -6.48
ファナック 20480 -170 -6.12
信越化 12590 -170 -6.12
塩野義 6706 -151 -5.44
エムスリー 3200 -60 -5.19
スズキ 4906 -128 -4.61
日産化学 4605 -120 -4.32
第一三共 7361 -119 -4.29
デンソー 4804 -117 -4.21
東エレク 25005 -115 -4.14
京セラ 7640 -53 -3.82
資生堂 7470 -104 -3.75
KDDI 3265 -16 -3.46
中外薬 10540 -85 -3.06
エプソン 1630 -38 -2.74
日立建 3240 -75 -2.70