30日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり13銘柄、値下がり211銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反落。365.80円安の23013.60円(出来高概算5億8361万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、複数の主要企業決算が好感されたものの、総じて上値は重く主要3指数はまちまちに。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の23245円になるなか、為替相場が朝方に1ドル=109円台を割り込み円高方向に振れたこともあり、本日の東京市場は売り先行のスタートとなった。休場の中国株を除いた台湾や香港などのアジア株式市場が、継続する新型肺炎拡大懸念を背景に揃って下げ幅を拡大した流れから、短期筋による先物売りを促した。物色としても、決算発表を受けて出尽くし感が先行したアドバンテストのほか、値がさ株やハイテク株に対する売りが目立った。
値下がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はアドバンテストとなり、2銘柄で日経平均を約50円押し下げたほか、ファーストリテ、東京エレクトロン、TDK、スクリンなどがそれに続いた。前日に第3四半期決算を発表したアドバンテストの10-12月期営業利益は143億円で前年同期比31.2%減益、市場予想は30億円強上振れる着地になったほか、通期業績予想も上方修正した。ただ、20年の5G関連市場見通しなどはやや期待外れとも捉えられ、短期的な出尽くし感が先行する動きとなっている。一方、値上がり寄与上位銘柄には、ファナック、オムロン、サイバー、アステラス製薬、コナミHDなどが並んだ。ファナックやオムロンは前日の決算発表を受けてFA事業の回復の兆しが確認されたもよう。
*11:30現在
日経平均株価 23013.60(-365.80)
値上がり銘柄数 13(寄与度+21.09)
値下がり銘柄数 211(寄与度-386.89)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 20180 280 +10.09
オムロン 6320 110 +3.96
サイバー 4195 530 +3.82
アステラス薬 1904.5 8 +1.44
コナミHD 4505 20 +0.72
スズキ 4920 8 +0.29
ユニチカ 420 80 +0.29
ニチレイ 2617 8 +0.14
東レ 728 3 +0.11
住友不 3962 3 +0.11
東急不HD 775 2 +0.07
関西電 1224 9 +0.03
JR西日本 9311 7 +0.03
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4572 -120 -25.94
アドバンテ 5730 -330 -23.78
ファーストリテ 58820 -590 -21.25
東エレク 24230 -550 -19.81
TDK 11820 -450 -16.21
スクリン 6290 -1500 -10.81
エムスリー 3115 -120 -10.37
セコム 9538 -260 -9.37
花王 8766 -246 -8.86
ダイキン 15450 -245 -8.83
京セラ 7536 -117 -8.43
キヤノン 2896.5 -139.5 -7.54
ソニー 7631 -204 -7.35
KDDI 3252 -33 -7.13
テルモ 3900 -48 -6.92
リクルートHD 4301 -58 -6.27
バンナムHD 6263 -173 -6.23
オリンパス 1735 -42.5 -6.12
資生堂 7070 -159 -5.73
塩野義 6590 -157 -5.66