マネーボイス メニュー

高値圏の銘柄には警戒感

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23013.60;-365.80
TOPIX;1674.92;-25.03

[後場の投資戦略]

 本日の東京市場前場では、春節休場明けの台湾をはじめとしたアジア株式市場の軟調推移を背景に、海外短期筋の断続的な売りがみられた。前日の米半導体株の下落については、29日の段階である程度織り込み済みの面はあったものの、本日はアドバンテストに対する想定以上の売りに押されたことで、日経平均の押し下げ要因に繋がったもよう。なお、アドバンテストは、市場予想上回る10-12月期の着地に加え、通期予想の上方修正を発表したにも関わらず、材料出尽くし感が優勢になった。これを受け、ハイテク株のなかでも、決算反応としても足元で高値更新をみせている銘柄には決算後の出尽くしを警戒した売りが散見されている。

 明日は400社超の企業決算が控えているタイミングでもあり、後場にかけても高値圏にある銘柄に対する積極的な押し目買いは手控えられる可能性がありそうだ。日銀の上場投資信託(ETF)買い入れに対する思惑は下支えとして意識されるものの、物色としては、決算前に出遅れ感のある銘柄や内需・ディフェンシブ銘柄に対する消去法的な商いに留まりそうである。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。