30日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり22銘柄、値下がり201銘柄、変わらず2銘柄となった。
本日の日経平均は大幅反落となった。前日の米国株式市場では、複数の主要企業決算が好感されたものの、総じて上値は重く主要3指数はまちまち。シカゴ日経225先物清算値は大阪比115円安の23245円になるなか、為替相場が朝方に1ドル=109円台を割り込み円高方向に振れたこともあり、本日の東京市場は売り先行でスタート。春節休場明けの台湾をはじめとしたアジア株式市場の軟調推移を背景に、海外短期筋の断続的な売りがみられた。物色としても、引き続き新型肺炎に対する懸念が高まるなかでハイテク株中心に下落が目立つなか、主要企業の決算発表本格化を前に押し目買いの動きも限られた。日経平均は19年11月1日以来約3ヶ月ぶりに節目の23000円割れ(終値ベース)となった。
大引けの日経平均は前日比401.65円安の22977.75円となった。東証1部の売買高は13億6771万株、売買代金は2兆5135億円だった。
値下がり寄与トップはソフトバンクGで1銘柄で日経平均を約31円押し下げた。同2位は東エレクとなり、アドバンテス、ファーストリテ、TDK、スクリーンHD、ダイキン、花王、セコムなどがつづいた。日経平均構成銘柄の下落率トップはスクリーンHDで19.26%安、同2位はアドバンテスで、決算数値や受注は市場想定を上回ったものの出尽くし感が先行し6.44%安となった。スクリーンHDは大幅な業績下方修正や減配が嫌気され、ストップ安まで売り込まれた。
一方、値上がり寄与トップはファナックで1銘柄で日経平均を約8円押し上げた。同2位はサイバーとなり、オムロン、アステラス薬、コナミHD、スズキなどがつづいた。ファナックやオムロンは前日の決算をうけFA受注の底打ちの兆しがみられたもよう。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは、前日の第1四半期決算発表でネット広告事業による成長ペースの回復が確認されたサイバーで15.83%高、同2位はユニチカで15.59%高となった。ユニチカは新型肺炎対策銘柄として物色が向かった。
*15:00現在
日経平均株価 22977.75(-401.65)
値上がり銘柄数 22(寄与度+21.75)
値下がり銘柄数 201(寄与度-423.40)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 20135 235 +8.47
サイバー 4245 580 +4.18
オムロン 6290 80 +2.88
アステラス薬 1905 8.5 +1.53
コナミHD 4520 35 +1.26
スズキ 4936 24 +0.86
デンソー 4584 15 +0.54
住友不 3973 14 +0.50
SUBARU 2763 13 +0.47
ヤマトHD 1752 9 +0.32
ユニチカ 393 53 +0.19
ニチレイ 2616 7 +0.13
MS&AD 3664 7 +0.08
東海カ 1006 2 +0.07
清水建 1142 2 +0.07
関西電 1230 15 +0.05
日軽金HD 209 1 +0.04
7&iHD 4199 1 +0.04
JR西日本 9312 8 +0.03
中部電 1481 5.5 +0.02
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 4549 -143 -30.91
東エレク 23950 -830 -29.90
アドバンテ 5670 -390 -28.10
ファーストリテ 58640 -770 -27.74
TDK 11720 -550 -19.81
スクリン 6290 -1500 -10.81
ダイキン 15420 -275 -9.91
花王 8740 -272 -9.80
セコム 9538 -260 -9.37
エムスリー 3130 -105 -9.08
キヤノン 2875 -161 -8.70
京セラ 7533 -120 -8.65
信越化 12300 -215 -7.74
リクルートHD 4295 -64 -6.92
バンナムHD 6249 -187 -6.74
資生堂 7050 -179 -6.45
日立建 2938 -172 -6.20
塩野義 6578 -169 -6.09
ソニー 7667 -168 -6.05
中外薬 10465 -145 -5.22