3日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり41銘柄、値下がり179銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は大幅反落。1月31日の米国市場でNYダウは4日ぶりに大幅反落し、603ドル安となった。新型肺炎の感染拡大を受け、米国は中国全土への渡航中止・退避を勧告。世界経済への悪影響に対する懸念が強まった。週明けの日経平均もこうした流れから330円安でスタートすると、朝方には一時22775.92円(前週末比429.26円安)まで下落。本日から取引再開された中国・上海株も急落して始まったが、中国人民銀行(中央銀行)による資金供給が発表されたことなどから底堅く推移し、日経平均も下げ渋る展開となった。
大引けの日経平均は前週末比233.24円安の22971.94円となった。東証1部の売買高は13億5797万株、売買代金は2兆5654億円だった。業種別では、海運業、証券、非鉄金属が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは電気・ガス業のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の77%、対して値上がり銘柄は20%となった。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はアステラス薬となり、2銘柄で日経平均を約79円押し下げた。アステラス薬は、前週末は決算発表を受けて上昇するも本日は利食い優勢に。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはユニチカで10.93%安、同2位はミツコシイセタンで6.85%安だった。ユニチカ以外の新型肺炎関連銘柄についても売りに押される銘柄が目立つ展開となった。
一方、値上がり寄与トップはエーザイ、同2位は中外薬となり、2銘柄で日経平均を約24円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは味の素で6.09%高、同2位はエーザイで4.21%高だった。味の素は、先週末に第3四半期決算を発表。10-12月期事業利益は359億円で前年同期比21%増益、市場予想を大幅に上回る着地となったことが評価材料視された。
*15:00現在
日経平均株価 22971.94(-233.24)
値上がり銘柄数 41(寄与度+65.42)
値下がり銘柄数 179(寄与度-298.66)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 8680 351 +12.64
中外薬 11570 305 +10.99
KDDI 3300 29 +6.27
第一三共 7578 137 +4.94
味の素 1915 110 +3.96
リクルートHD 4336 32 +3.46
エプソン 1665 45 +3.24
ヤマトHD 1849 74 +2.67
ファナック 20380 60 +2.16
オムロン 6470 60 +2.16
三菱電 1584 39 +1.40
7&iHD 4256 39 +1.40
TOTO 4600 75 +1.35
協和キリン 2621 35 +1.26
富士通 11950 335 +1.21
信越化 12745 30 +1.08
東ソー 1631 58 +1.04
三井不 2936.5 25 +0.90
スクリン 5960 80 +0.58
富士電機 3340 50 +0.36
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 57600 -1740 -62.68
アステラス薬 1859 -91.5 -16.48
東エレク 24070 -430 -15.49
テルモ 3890 -94 -13.54
京セラ 7093 -181 -13.04
ファミマ 2323 -85 -12.25
アドバンテ 5710 -160 -11.53
資生堂 6820 -267 -9.62
豊通商 3605 -230 -8.29
キッコーマン 5160 -210 -7.56
ヤマハ 5510 -150 -5.40
ソフトバンクG 4502 -22 -4.76
コナミHD 4130 -110 -3.96
エムスリー 3175 -45 -3.89
セコム 9610 -103 -3.71
TDK 11770 -100 -3.60
デンソー 4451 -91 -3.28
日東電 6100 -90 -3.24
アルプスアル 1920 -82 -2.95
花王 8701 -81 -2.92