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NYダウ3カ月ぶり高値 東京市場展望・日経平均株価と上下の節目(3/30)

ハロー!株式』より、昨晩のNY株式市場概況と本日3月30日(水)の注目点・トピック/日経平均株価と上下の節目などをご紹介します。

ダウ3日連続上昇で年初来高値更新。本日の注目点は?

NY市況~ダウ3カ月ぶり高値、イエレン発言で買い優勢に

ダウ工業株:17633.11(+97.72)+0.56%
ナスダック:4846.62(+79.83)+1.67%
S&P500:2055.01(+17.96)+0.88%
ダウ輸送株:7951.61(+92.90)+1.18%
半導体株(SOX):674.14(+8.93)+1.34%
NY原油先物(5月限):38.28(-1.11)
NY金先物(6月限):1237.50(+15.50)
バルチック海運指数:409(+3)
為替
対ドル:112.74(前日比0.95円高)
対ユーロ:127.26(前日比0.20円安)
CME日経225先物:17020(-80)※大阪先物比

29日のNY株式市場は上昇。イエレンFRB議長の発言で買いが優勢となり、ダウは3カ月ぶりの高値となりました。

この日序盤の取引では原油相場の下落でエネルギー株中心に売りが先行し、ダウの下げ幅は一時100ドルを超えました。売り一巡後は朝方発表された3月の米消費者信頼感指数が予想以上に改善したことが相場を下支えし下げ幅を縮小しましたが、午後のイエレンFRB議長の講演の内容を見極めたいとして様子見ムードが強くダウはマイナス圏で推移しました。

イエレンFRB議長は講演で、利上げを慎重に進めていく姿勢を改めて示すと株式市場でリスクを取る動きが強まり、ダウも一気に上昇に転じました。最近は連銀幹部から利上げに前向きな発言が相次いでいましたが、この日のイエレン議長の発言で市場の早期利上げに対する懸念が後退し、米長期金利は低下、為替はドル安・円高に振れ、株式に買いが入りました。

ダウは3日連続上昇で年初来の高値を更新、昨年12月29日以来の高値水準で取引を終了。S&P500種指数は昨年12月30日以来、ナスダック指数は1月5日以来の高値水準となっています。

業種別では、通信や電力、産金、住宅建設など多くのセクターが上昇した一方、銀行が軟調でした。

個別銘柄では、好決算を発表した住宅建設のレナーが上昇。同業のDRホートンやトール・ブラザーズなどにも買いが波及し、住宅用品小売りのホームデポやロウズなども堅調でした。尚、この日発表された1月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比5.7%上昇と、2014年7月来で最大の伸びを記録しました。

アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた画像処理用半導体のアンバレラが大幅高。アンバレラの取引先のゴープロもしっかり。一部事業と資産の売却に関して、買収案の提出期限を設定したと伝わったヤフーが上昇。フェイスブックやアップル、ネットフリックス、アルファベット(グーグルの持ち株会社)、アマゾンなどナスダック市場の主力株が軒並み高となりました。

一方、バンカメやウェルズ・ファーゴなど、金利上昇が収益拡大につながる金融株は、この日のイエレン議長の講演で早期利上げ観測が後退し軟調な展開となりました。利益見通しを据え置いた工業用品のスリーエムが下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げたメキシコ料理チェーンのチポトレが値を下げ、破たん懸念で太陽光発電のサンエジソンが急落しました。

ダウ構成銘柄では、アップルを筆頭にマイクロソフト、ビザ、インテル、コカコーラ、ユナイテッド・テクノロジーズなどが上昇した一方、スリーエム、デュポン、JPモルガンなどが軟調でした。

NY原油先物(WTI)は5日連続安。クエート石油相が停止していた油田の操業を再開すると述べたことにより需給改善期待が後退し、売りが優勢となりました。この日から取引の中心が6月物となったNY金先物は、早期利上げ観測の後退が追い風となり上昇しました。

Next: 本日の注目点と話題/日経平均株価と上下の節目/その他のトピック



本日の注目点と話題

昨日の日経平均株価は前日比30円安の1万7103円で取引終了。130円近い配当落ち分を考慮しますと、実質的には100円程度の上昇となっています。

※日経平均の前日までの勝敗:○○●●●●○●●○○●

個別銘柄では、ナノキャリア、ニトリHD、ノーリツ鋼機などが大きく上昇し、ヒト・コミュニケーションズやパソナグループ、テンプHDなどにも買いが入りました。
※詳細は昨日の本誌夕刊「相場概況」をご参照ください

NY市場では、イエレンFRB議長が追加利上げに慎重な姿勢を示したことで、株が買われダウは3カ月ぶりの高値水準をつけ、米長期金利は低下、為替はドル売り・円買いで反応しました。

CME日経225先物は1万7020円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万7103円と比べ80円ほど安い水準となっています。

日経平均株価と上下の節目

1万7305円:75日線
1万7291円:直近高値(3月14日)
☆1万7103円:昨日終値
1万7026円:5日線
1万7020円:CME日経先物
1万7000円:心理的節目
1万6933円:一目転換線
1万6737円:25日線

本日の経済指標等

08:50 2月の鉱工業生産指数速報
13:00 2月の自動車生産・輸出実績
14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標
14:00 28日時点のガソリン価格

【鉱工業生産】1月は前月比で3.7%の上昇でしたが、2月(速報値)は6%程度の減少予想となっています。

海外では、アジア開銀による今年の成長率見通し、3月の米ADP雇用報告の発表が予定されています。

市場変更

システムリサーチ<3771> ジャスダック → 東証2部

決算発表

16:00 夢の街創造委員会<2484>

その他のトピック

日立物流と佐川が資本業務提携・業界2位に
16年度予算成立・首相は前倒し執行指示
原発事故賠償・東電負担金3年連続増
4月から住宅ローン金利上げ・優遇終了で
うるう年効果が1~3月期GDPを0.3ポイント押し上げ・民間試算
世界の株式ヘッジファンド1~2月運用成績マイナス5.35%
欧州に通信傍受容認論・テロ対策で
VWが無配の可能性

コニカミノルタ・独の監視カメラメーカー買収
JFEエンジ・国内最大級の飼料工場受注
スパークスがトヨタなどと蓄電池VBに出資
ユニクロが定番品を値下げ
HISが体験型ツアー本格参入
ダスキン・郵送でモップレンタル
キリンビバ・好調の「生茶」を増産
ホンハイ取締役会・シャープ買収きょう決議
三菱重工が大型客船建造の存廃を検討
古河電工とフジクラ・電力用電線の提携解消へ
JR東海・米で新幹線方式を申請へ
平和不が兜町にビジネスサロン

ファミマの前期営業益19%増で過去最高
平和堂の前期最終益13%増で過去最高
オークワの前期純利益は従来予想を上回る
日新製糖の18年3月期配当は11円増
味の素が今期純利益を下方修正
マックスバリュ4社が前期営業益を上方修正
ハニーズの今期純利益85%減
住友精化の今期純利益28%減
鉄建の今期純利益32%減
ヤーマン、マニー、ササクラが自社株取得枠設定

明日以降の主な予定

※予定は変更になる場合があります。

31日(木)
2月の住宅着工戸数
米国3月のシカゴ購買部協会景気指数

1日(金)
3月の日銀短観
3月の新車販売台数
中国3月の製造業・非製造業PMI
米国3月の新車販売台数
米国3月の雇用統計
米国3月のISM製造業景況感指数

今日の高島暦

<相場の波動> 目先の天底を作る日
<相場高低判断> 確かな相場を見る

ハロー!株式』(2016年3月30日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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