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SBG除くと明るいムードではないが

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23813.52;+127.54
TOPIX;1717.42;-2.22

[後場の投資戦略]

 祝日明けの日経平均は反発してスタートし、上げ幅を3ケタに広げ前場を折り返した。ソフトバンクGの押し上げ分を考慮すると、実態としては祝日前の水準を挟みもみ合いといったところだろう。東証1部全体としては半数以上の銘柄が値下がりし、TOPIXは小幅安となっており、日経平均の上げ幅ほど市場のムードは明るくない。新型肺炎を巡っては世界的に感染拡大ペースが鈍化しつつあるとの見方がじわりと広がっているが、横浜港で検疫中のクルーズ船では新たな感染者が確認され、国内外の企業活動にもなお影響を及ぼしている。市場の警戒感が完全に払しょくされるまでにはまだ時間を要するだろう。

 パウエル米FRB議長が議会証言で追加緩和を示唆せず、市場の失望を誘った面もあるようだが、各国中央銀行の緩和的なスタンスが新型肺炎の影響下で株式相場の安定をもたらしていることは否定できない。本日は前引け時点のTOPIX下落率が0.13%のため、日銀による上場投資信託(ETF)買い入れ実施は期待できないが、当面売りが想定されない主体による買い支え効果は大きいだろう。引き続き新型肺炎を巡る報道で上下に振らされる場面は出てくるだろうが、短期的な調整にとどまる可能性が高いとみておきたい。

 また、今週は2019年10-12月期決算発表の終盤となり、決算を手掛かりとした個別物色は活発となるだろう。なお、本日はソフトバンクGやSMC、ダイキン工などが決算発表を予定している。
(小林大純)

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