17日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり31銘柄、値下がり188銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は3日続落。150.56円安の23537.03円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えた。新型コロナウイルスによる肺炎への警戒感を一段と強めているなか、こう着感の強い相場展開が続くとの見方がコンセンサスであったが、寄り付き前に発表された10-12月期の国内総生産(GDP)速報値の悪化が嫌気された。ギャップスタートから23500円を下回って始まった日経平均は、その後23335.99円まで下げ幅を広げる局面をみせている。ただ、前引けにかけては次第に買い戻しの流れが優勢となり、下げ幅を縮めていた。
値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約44円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはキリンHDで7.33%安、同2位はクボタで4.34%安だった。キリンHDは、19年12月期は従来計画線上での着地となったものの、20年12月期の事業利益見通しは1910億円で前期比0.1%増益の計画。こちらが想定以上の伸び悩みと捉えられる格好に。クボタについても、20年12月期の営業利益見通しは2000億円で、市場コンセンサスを200億円近く下回っている。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はダイキンとなり、2銘柄で日経平均を約13円押し上げた。ソフトバンクGに関しては、米ニューヨーク州が同社傘下のスプリントとTモバイルUSの合併差し止めを求めて起こした訴訟を取り下げることを明らかにしたと伝わっている。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは浜ゴムで4.56%高、同2位は楽天で2.76%高だった。
*11:30現在
日経平均株価 23537.03(-150.56)
値上がり銘柄数 31(寄与度+40.00)
値下がり銘柄数 188(寄与度-190.56)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 5551 34 +7.35
ダイキン 15290 170 +6.12
ファナック 20800 145 +5.22
富士フイルム 5351 87 +3.13
大和ハウス 3405 71 +2.56
中外薬 11950 50 +1.80
キッコーマン 5870 50 +1.80
浜ゴム 1994 87 +1.57
ヤマハ 5800 40 +1.44
バンナムHD 6117 39 +1.40
京セラ 7447 14 +1.01
楽天 930 25 +0.90
SOMPOHD 4319 91 +0.82
信越化 13585 20 +0.72
電通G 3545 20 +0.72
コナミHD 4395 20 +0.72
明治HD 7180 90 +0.65
ファミマ 2502 3 +0.43
日清粉G 1884 10 +0.36
日本郵政 1009 7 +0.25
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 58580 -890 -32.06
アドバンテ 5730 -160 -11.53
TDK 11610 -260 -9.37
テルモ 3847 -49 -7.06
キリンHD 2346.5 -185.5 -6.68
東エレク 25520 -165 -5.94
大塚HD 4589 -152 -5.48
リクルートHD 4455 -46 -4.97
資生堂 7006 -131 -4.72
オリンパス 2004.5 -32 -4.61
ソニー 7498 -124 -4.47
第一三共 7624 -114 -4.11
住友不 4100 -113 -4.07
アサヒ 4912 -99 -3.57
アステラス薬 1887.5 -19 -3.42
セコム 9698 -85 -3.06
塩野義 6386 -78 -2.81
クボタ 1642 -74.5 -2.68
エムスリー 3230 -30 -2.59
丸井G 2436 -49 -1.77