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日経平均、ここで下げ止まるのか?〜今週のトレンドを読み解く株式ペンタゴンチャート分析=川口一晃

日経平均は下落トレンドの下落局面。買いポジションへの変更は、2万2,700円を終値で越えることである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年3月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し

日経平均株価 どこで下げ止まるのか

先週のレポートでは、C点に注目した。C点が位置する時間帯を通過することで、新しい流れが出るのか否かがポイントになった。実際には、コロナウイルス影響を受け下値支持線BCラインを割り込むと一気に下落。BFラインだけでなく下値支持線AFラインを割り込んだことから右下に新しいペンタゴンが描き足された。なお、リーマンショックをはじめいくつかの乱高下を経験しているが、そのような状況下でもペンタゴンの基本の中で推移していることが認められていることから、上値抵抗線や下値支持線そして変化日等には注目していきたい。
次の注目日は3月4日前後である。

A点水準:約21,250円
B点水準:約22,300円
C点水準:約23,800円
D点水準:約20,700円

今週のポイントは、どこで下げ止まるのかということである。

<あくまでも個人的見解>
DEFラインに注目したい。今週下げ止まる動きになるのであれば右肩上がりのDEFラインが下値支持線になることが期待されるからだ。ただし、現段階の水準から分析すると、少なくとも上値抵抗線になったBFラインを終値で越えて行かない限り下値不安を残すことになる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>(利益を保証するものではなく取扱いに注意)
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、22,700円を終値で越えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開となっている。AFラインを割り込み右下に新しいペンタゴンが描き足されてしまった。現水準から見ると、上値抵抗線AEラインが存在している。そして、D点が位置する時間帯を通過し後に陰線が出現しているからだ。この場合、2万円を試す可能性がある。

<第2シナリオ>
下げ止まる可能性もある。D点が位置する時間帯を通過した直後に下ヒゲの長いローソク足が出現している。下値支持線DEFラインが控えているからだ。この場合、BFラインを越えることが出来れば下げ止まりから堅調な展開に移行することが期待できるが、下げ止まる動きを見せてもBFラインを越えることが出来ないのであれば下値を探る軟調な展開は残ることになる。

Next: ニューヨーク・ダウ 大きく下落~米国市場分析



ニューヨーク・ダウ 大きく下落

先週のレポートでは、AEラインに注目した。堅調な展開を維持するのであれば、上値抵抗線AEラインを越えていくことが求められたからだ。しかし、実際には史上最大の下げ幅を含め大きく下落。下値支持線として期待したBFラインをも割り込んでしまった。
次の注目日は3月9日前後である。

A点水準:約29,300ドル
B点水準:約27,000ドル
C点水準:約25,600ドル
D点水準:約23,200ドル

今週のポイントは、下げ止まることが出来るのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BFラインに注目したい。昨年の秋以降の上昇幅をすべて打ち消す下落となっているが、再び堅調な展開に戻るのであれば少なくともBFラインを終値で越えていくことが求められる。逆に言えば、BFラインを越えることが出来ないのであれば、軟調な展開が続くことになる。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、27,250ドルを終値で越えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。AFラインを割り込み前ペンタゴンに戻ると下げ足を早め、BFラインを割り込みだけでなくCFラインを割り込んでしまった。故に、今後はCFラインおよびBFラインが上値抵抗線となっているからだ。この場合、24,000ドルからD点水準を試す可能性がある。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性も出てきた。C点が位置する時間帯の近くで下ヒゲの長いローソク足が出現したからだ。この場合、BFラインを越えていくことが求められる。

Next: ナスダック 時間の逆行状態~米国市場分析



ナスダック 時間の逆行状態

先週のレポートでは、ACラインに注目した。堅調な展開が続くのであれば、右肩上がりのACラインに沿って推移していくことが求められた。しかし、実際にはACラインから下放れ、BCラインをはじめBDライン、BEラインを割り込んだ。そして、BFラインまでも割り込み「時間の逆行」状態となっている。
次の注目日は3月4日前後である。

今週のポイントは、時間の逆行状態は解消されるのか、つまり下げ止まることが出来るのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BFラインに注目したい。上述したように、BFラインを割り込んでいる状態は「時間の逆行」状態である。これはペンタゴンチャート上あってはならないこととなっている。すなわち、BFラインの内側に戻ってくることが期待される。

<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面

<あくまで参考売買ポジション(短期)>
現在は、売りポジション。
買いポジションへの変更は、9200ポイントを終値で越えることである。

<現在のシナリオ>
軟調な展開が続いている。B点が位置する時間帯に高値を示現した後は大きく下落。BEラインを割り込んだだけでなく、BFラインを割り込んだことから、時間の逆行状態となっている。すなわち、そこまで下落エネルギーが強いと考えることができる。この場合、さらに安値を更新することが考えられる。

<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きに移行する可能性はある。BFラインを下回っている時間の逆行状態は解消される、すなわちBFラインの内側に戻っていく動きになることが期待される。しかも、週明けにC点が位置する時間帯が変化日となることが考えられるからだ。この場合、BDラインを意識した動きになることが求められる。

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image by:leungchopan / Shutterstock.com

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年3月1日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛した個別銘柄の展望もすぐ読めます。

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☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』(2020年3月1日号)より一部抜粋
※タイトル・見出し・太字はMONEY VOICE編集部による

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