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想定内の反落も底堅さが意識される相場展開【クロージング】

20日の日経平均は反落。228.14円安の19669.12円(出来高概算10億6500万株)で取引を終えた。週末の米株高を想定した17日の大幅上昇の反動もあり、朝方から利益確定の流れが先行した。しかし、反動安は想定されていたことでもあり、寄り付き水準を安値に、前場半ばには19784.38円まで下げ幅を縮める局面もみられた。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で積極的な売買は手控えられており、、先物主導によるバスケット売買が中心。また、原油先物相場の弱い値動きも重石となっているほか、日銀のETF買い入れが見込めない中、後場は前場につけた値幅内でのこう着感の強い相場展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数は拮抗。セクターでは、証券、銀行、その他金融、鉄鋼、不動産がしっかり。半面、精密機器、保険、その他製品、建設、鉱業、医薬品が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、中外薬、テルモ、KDDIが軟調。一方で、ソフトバンクGが下支え。

終日こう着感の強い相場展開が続いた。売買代金は5営業日ぶりに2兆円を下回っており、ソフトバンクGの売買代金が2600億円超に膨らんでいることをみれば、全体としては相当薄商いだったことになる。ただし、後場は日銀のETF買い入れが見込まれない状況の中、大引けにかけては下落幅を広げる流れとはなったが前場安値は下回らず、反落ながらも底堅さが意識されている。

マザーズ指数は3%を超える上昇で6営業日続伸となり、直近IPOなどへの物色の流れも継続。先行き不透明とはいえ、出口戦略を意識した押し目拾いの流れに向かっている中、引き続き底堅い相場展開の継続が期待されそうである。

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