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原油安パニックもいったんは跳ね返されやすい水準【クロージング】

21日の日経平均は続落。388.34円安の19280.78円(出来高概算12億8000万株)で取引を終えた。原油先物相場がマイナス価格で終えるなどパニック的に下げたことにより、神経質な相場展開となった。また、北朝鮮の金正恩委員長が手術を受けて重篤な状態にあるという情報を米メディアが伝えたことも不安心理を高める格好となり、一時19193.22円と19200円を割り込む局面もみられた。その後は日銀のETF買い入れが観測される中、やや下げ幅を縮めていた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは、サービス、鉄鋼、金属、精密機器、繊維、電気機器が下落。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、ソフトバンクG、東エレク、リクルートHD、TDK、信越化が軟調。一方で、花王が下支え。

日経平均は終日弱含みの相場展開となったが、一先ず足元のレンジ下限となる19000円処での底堅さは意識された。また、中小型株についてはこれまで強い値動きをみせていた銘柄等へは一気に利益確定の流れが強まる格好となり、マザーズ指数指数は4%を超える下落となった。ただし、マザーズ指数は連日の強い値動きからテクニカル面では75日線レベルまで上昇しており、いったんは跳ね返されやすい水準でもある。

そのため、原油先物相場の急落を懸念する中で利益確定の流れが強まってはいるものの、改めて押し目のタイミングを見極めることになりそうである。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって需要が見込まれる企業などへの利益確定の流れも強まっており、こちらも冷静に押し目のタイミングを見極めたいところであろう。

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