23日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり205銘柄、値下がり19銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は4日ぶりに反発した。前日の米国市場では、テキサス州など一部の州で経済活動の制限が解除されると伝わったことや中小企業向け支援策が下院で成立する見通しが立ったこと、急落していた原油価格の落ち着きなどを受けて買い戻しが優勢となった。この流れを受けて日経平均も上昇して始まったが、原油価格の動向を見極めたい思惑もあってか、前引けにかけてはやや伸び悩む場面もあった。ただ、ファナックが後場に入ってから一段高となるなど、景気敏感株の一角が強含み、日経平均も短期筋の買いが押し上げる形で大引けにかけて上げ幅を拡大させ、結局前日比で300円近くの上昇となった。
大引けの日経平均は前日比291.49円高の19429.44円となった。東証1部の売買高は11億7262万株、売買代金は1兆8927億円だった。業種別では、東証全33業種のうち医薬品のみが小幅にマイナスとなったほかはプラスとなり、特に鉱業、海運業、非鉄金属、ガラス・土石などの上昇が目立った。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は12%となった。
値上がり寄与トップはファナックで1銘柄で日経平均を約25円押し上げた。同2位はソフトバンクGとなり、ファミマ、信越化学、オリンパス、TDK、KDDIなどがつづいた。
値下がり寄与トップはエーザイとなり1銘柄で日経平均を約25円押し下げた。共同開発先である米バイオジェンが、アルツハイマー病治療薬アデュカヌマブの米当局への申請を従来予想よりも遅い7-9月に計画していると発表したことが嫌気された。同2位はアドバンテスとなり、東エレク、リクルートHD、花王などがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 19429.44(+291.49)
値上がり銘柄数 205(寄与度+341.38)
値下がり銘柄数 19(寄与度-49.89)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 15250 685 +24.68
ソフトバンクG 4449 72 +15.56
ファミマ 1802 84 +12.10
信越化 11635 330 +11.89
オリンパス 1645 81 +11.67
TDK 8650 310 +11.17
KDDI 3216 43 +9.29
ファーストリテ 48550 250 +9.01
ヤマハ 4195 235 +8.47
キッコーマン 4865 235 +8.47
日産化学 3925 210 +7.56
テルモ 3588 48 +6.92
ホンダ 2435 92 +6.63
デンソー 3779 149 +5.37
豊通商 2396 131 +4.72
電通G 2052 128 +4.61
日東電 4985 125 +4.50
コナミHD 3290 125 +4.50
トレンド 5060 120 +4.32
京セラ 5777 58 +4.18
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
エーザイ 7076 -691 -24.89
アドバンテ 4985 -115 -8.29
東エレク 22000 -155 -5.58
リクルートHD 2758.5 -30 -3.24
花王 8758 -86 -3.10
中外薬 13230 -50 -1.80
アステラス薬 1749 -7 -1.26
オムロン 5710 -10 -0.36
富士通 10285 -95 -0.34
京成 3095 -15 -0.27
東急 1623 -9 -0.16
東ガス 2623 -22.5 -0.16
ヤマトHD 1891 -3 -0.11
NEC 3985 -25 -0.09
東武 3660 -10 -0.07
東宝 3470 -20 -0.07
MS&AD 2987 -4.5 -0.05
中部電 1537.5 -6.5 -0.02
JR東日本 8154 -4 -0.01