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値がさ株が大きく上昇し、日経平均をけん引【クロージング】

27日の日経平均は大幅に反発。521.22円高の19783.22円(出来高概算12億4000万株)で取引を終えた。米国市場の上昇の流れを引き継ぐ格好で買いが先行し、決算通過後のアドバンテスト、ファナックが大きく上昇しており、日経平均をけん引。

さらに、日銀の金融政策決定会合では、追加の金融緩和策を決めた。国債を制限なく必要な量を購入するほか、社債などの買い入れ枠は合計20兆円と従来の3倍近くに増やすなど、想定された内容ではあったが、これを材料視する流れから上げ幅を拡大しており、大引け間際には19800円を回復する局面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。セクターでは、海運の上昇率が5%を超えたほか、鉄鋼、非鉄金属、空運、電気機器、不動産、ガラス土石、保険、金属製品が堅調。半面、電力ガスが唯一下落となった。指数インパクトの大きいところでは、ファナック、ファーストリテ、ソフトバンクG、アドバンテスト、東エレク、リクルートHD、信越化、TDKが堅調。

日経平均は終日強含みの相場展開となった。指数インパクトの大きい値がさ株がけん引する流れとなったほか、日銀の追加緩和を材料視する流れ、さらにグローベックスの米株先物はNYダウ250ドル高程度で推移しており、週明けの米国市場の上昇を先回りする格好となった。本日は指数インパクトの大きい値がさ株が大きく上昇し、日経平均をけん引する格好となっている。

楽観視は出来ないだろうが、日経平均はもち合いレンジの上限レベルを再び突破してきており、今後は19500円辺りを支持線に変えてくることが出来るかが注目される。19500円処を支持線として機能しつつ、上値抵抗となる節目の2万円処を捉えてくるかが注目されよう。ゴールデンウイーク突入で様子見姿勢が高まりやすいだろうが、反対にゴールデンウイーク明け後の上昇を意識したロングも足元で積み上がりやすいだろう。

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