27日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり206銘柄、値下がり16銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は大幅反発。24日の米国市場でNYダウは3日続伸し、260ドル高となった。経済指標が警戒されたほど落ち込まなかったほか、一部の州での経済再開への期待、中小企業向け追加救済策の成立、原油先物価格の上昇なども相場を押し上げた。また、前週末に決算発表したファナックの株価が急伸したこともあり、週明けの日経平均は148円高からスタートすると上げ幅を拡大。日銀が追加の金融緩和策を決めたと伝わり、後場の日経平均は19819.06円(前週末比557.06円高)まで上昇する場面があった。
大引けの日経平均は前週末比521.22円高の19783.22円となった。東証1部の売買高は12億4740万株、売買代金は2兆0113億円だった。業種別では、海運業、鉄鋼、非鉄金属が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは電気・ガス業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は17%となった。
値上がり寄与トップはファナック、同2位はファーストリテとなり、2銘柄で日経平均を約114円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはファナックで11.95%高、同2位はアドバンテで8.37%高だった。ファナックは、先週末に20年3月期の決算を発表。営業利益は前期比45.9%減の883.5億円で、従来予想の806億円を上振れ、市場予想も上回る着地となったことが好感された。アドバンテも同じく先週末に20年3月期決算を発表。1-3月期業績と受注高が評価される格好に。
一方、値下がり寄与トップは中外薬、同2位はエムスリーとなり、2銘柄で日経平均を約18円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは東ガスで3.20%安、同2位は中外薬で2.58%安だった。
*15:00現在
日経平均株価 19783.22(+521.22)
値上がり銘柄数 206(寄与度+549.84)
値下がり銘柄数 16(寄与度-28.62)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 16630 1775 +63.94
ファーストリテ 48980 1400 +50.43
ソフトバンクG 4592 197 +42.58
アドバンテ 5180 400 +28.82
東エレク 21885 575 +20.71
リクルートHD 2937.5 173.5 +18.75
信越化 11800 495 +17.83
TDK 8850 390 +14.05
京セラ 5953 190 +13.69
トレンド 5390 290 +10.45
KDDI 3200 47 +10.16
ダイキン 13455 260 +9.37
オムロン 6390 250 +9.01
アステラス薬 1798 46 +8.29
武田 3986 197 +7.10
ファミマ 1819 48 +6.92
テルモ 3610 47 +6.77
塩野義 5790 186 +6.70
ホンダ 2533.5 87 +6.27
太陽誘電 2866 162 +5.84
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 13215 -350 -12.61
エムスリー 3870 -60 -5.19
第一三共 7487 -113 -4.07
デンソー 3668 -85 -3.06
京王 6210 -100 -0.72
味の素 1914 -17 -0.61
東ガス 2403.5 -79.5 -0.57
サイバー 4430 -50 -0.36
NTT 2522 -23 -0.33
明治HD 7650 -40 -0.29
JT 2016 -6.5 -0.23
大ガス 2068 -29 -0.21
東宝 3395 -45 -0.16
DeNA 1326 -7 -0.08
ヤマトHD 1883 -2 -0.07
中部電 1516 -14.5 -0.05