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前場に注目すべき3つのポイント~リバランスを意識した先回り的な値動きも期待されるところ

28日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:リバランスを意識した先回り的な値動きも期待されるところ
■前場の注目材料:パナソニック、20/3上方修正 純利益 2100億円←2000億円
■三井住友、スマホ金融でSBIと提携

■リバランスを意識した先回り的な値動きも期待されるところ

28日の日本株市場は底堅い相場展開が見込まれる。27日の米国市場ではNYダウが358ドル高を続伸。新型ウイルスの感染ペースが鈍化し、米国や欧州の一部で経済活動が再開されたことが好感され、終日堅調に推移した。日本銀行が予想通り追加緩和に踏み切り、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で大規模緩和が維持されるとの見方や、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測が支援材料となり引けにかけて大きく上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の19790円。円相場は1ドル107円20銭台で推移している。

米国では経済活動再開への期待感からJPモルガンチェースやシティグループなどの金融株が上昇を主導しており、TOPIX型の買いが優勢になりそうである。昨日は指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好となったが、昨日の強い上昇に対する利益確定も出やすいだろう。そのため、上値追いは慎重になるだろうが、TOPIX型の買いによって底堅さが意識されやすいとみておきたい。

また、祝日を挟むため商いは膨らみづらい一方で、祝日明け後はTOPIXのリバランスが予定されている。需給妙味の大きい銘柄等へは、リバランスを意識した先回り的な値動きも期待されるところ。そのほか、原油相場の下落が重石になりやすいとは考えられるが、金価格の下落など、リスク選好ムードにも向かっていることが窺える。

各国の経済活動の再開を意識した流れの中、ロングポジションが積み上がりやすく、相対的に出遅れていた銘柄やセクターを見直す流れも次第に強まりやすいところである。決算が本格化してくる中、足元では下方修正は想定内であり、決算通過後はいったんはアク抜け的な動きをみせてきている。この流れがコンセンサスになるようだと、決算前に見直す動きも出てくる可能性がありそうだ。

■パナソニック、20/3上方修正 純利益 2100億円←2000億円

パナソニックは2020年3月期の純利益を従来の2000億円から2100億円に上方修正した。売上高については、外出制限等に伴う市況悪化による販売減少や、部品調達難等に伴う工場の停止・稼働率低下による販売機会の損失等を反映し、2500億円下方修正(7兆7000億円→7兆4500億円)。親会社の所有者に帰属する当期純利益は、法人税等の良化により、100億円上方修正。

■前場の注目材料
・日経平均は上昇(19783.22、+521.22)
・NYダウは上昇(24133.78、+358.51)
・ナスダック総合指数は上昇(8730.16、+95.64)
・シカゴ日経225先物は上昇(19790、大阪比+70)
・1ドル107円20-30銭
・SOX指数は上昇(1725.04、+22.48)
・VIX指数は低下(33.29、-2.64)
・日銀のETF購入
・新型コロナウイルス治療薬開発
・日米欧の大型財政出動
・株安局面での自社株買い
・来期の業績回復期待

・DMG森精機出荷前に遠隔検査、デジタル立ち会い
・トヨタ自第一汽車との合弁再編、工場管理一元化
・三井住友スマホ金融でSBIと提携
・住友ゴム市販用高機能タイヤ開発・生産体制を増強、地域ニーズ勘案
・SUBARU操業再開後も生産調整、群馬製作所で2直を1直に
・三洋化成外科手術用ウレタン系止血材の適応拡大

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:30 3月失業率(予想:2.5%、2月:2.4%)
・08:30 3月有効求人倍率(予想:1.40倍、2月:1.45倍)

<海外>
・特になし

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