25日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり203銘柄、値下がり19銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反発。22日の米国市場では、香港を巡る米中対立の先鋭化が懸念され、NYダウは8ドル安と小幅続落した。一方、国内では緊急事態宣言がこの日全面解除される見通しとなったほか、27日に閣議決定が予定される第2次補正予算への期待も高まり、週明けの日経平均は265円高からスタート。寄り付き後は香港情勢を巡る警戒感から伸び悩む場面があり、英米市場などが本日休場とあって売買も低調だったが、断続的に買い戻しが入ったことで高値引けとなった。
大引けの日経平均は前週末比353.49円高の20741.65円となった。コロナショック後の戻り高値を再び更新した。東証1部の売買高は10億0257万株、売買代金は1兆7371億円と4月13日以来の低水準だった。業種別では、空運業、不動産業、陸運業が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのはパルプ・紙のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は12%となった。
値上がり寄与トップはファーストリテ、同2位はリクルートHDとなり、2銘柄で日経平均を約79円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはカシオで12.48%高、同2位は東急不HDで9.35%高だった。カシオは、20年3月期決算がネガティブな見方に繋がらなかった他、時計事業では足元で中国市場が急回復しているもよう。東急不HDの他、野村不HD、三菱地所など不動産株には買い戻しの動きが向かい、業種別の上昇率2位となっている。
一方、値下がり寄与トップは富士フイルム、同2位は太陽誘電となり、2銘柄で日経平均を約7円押し下げた。富士フイルムは、20年3月期の営業利益(米国基準)は1866億円だったと発表、会社計画の2200億円を大幅に下回る着地となった。また、日経平均構成銘柄の下落率トップは王子HDで4.19%安、同2位は味の素で2.82%安だった。王子HDは、後場に決算を発表し急落。なお、21年3月期の営業利益予想は前期比15.2%減の900億円を計画している。
*15:00現在
日経平均株価 20741.65(+353.49)
値上がり銘柄数 203(寄与度+366.73)
値下がり銘柄数 19(寄与度-13.24)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 54630 1630 +58.72
リクルートHD 3517 187 +20.21
中外薬 14450 445 +16.03
エムスリー 4260 150 +12.97
東エレク 22440 315 +11.35
第一三共 8863 291 +10.48
NTTデータ 1261 53 +9.55
ファナック 18165 240 +8.65
ホンダ 2630 107 +7.71
カシオ 1848 205 +7.38
オリンパス 1739 49 +7.06
ファミマ 1857 44 +6.34
ダイキン 14970 170 +6.12
トレンド 5860 160 +5.76
アステラス薬 1746 27.5 +4.95
ヤマハ 4910 130 +4.68
アドバンテ 5320 60 +4.32
日立建 2718 113 +4.07
日東電 5500 100 +3.60
安川電 3765 100 +3.60
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
富士フイルム 4808 -137 -4.94
太陽誘電 2878 -55 -1.98
味の素 1844.5 -53.5 -1.93
王子HD 526 -23 -0.83
ソニー 6750 -23 -0.83
花王 8552 -19 -0.68
エーザイ 7580 -11 -0.40
コムシスHD 2989 -11 -0.40
テルモ 3875 -2 -0.29
楽天 983 -7 -0.25
ニチレイ 2873 -10 -0.18
スクリン 5050 -20 -0.14
大成建 3620 -20 -0.14
出光興産 2490 -8 -0.12
ミネベアミツミ 1788 -2 -0.07
東武 3750 -5 -0.04
板硝子 375 -6 -0.02
ソニーFH 2594 -1 -0.01
中部電 1422 -0.5 -0.00