28日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり190銘柄、値下がり34銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅に4日続伸した。前日の米株式市場では、全米で経済活動の再開に伴い景気回復への楽観的な見方が広がったことなどからNYダウなどが大幅高となった。ただ、これまでに好調だったナスダックは前日と同様、相対的に小幅な上昇率に留まった。こうした流れをそのまま受ける形で、本日の東京市場でも、昨日とほぼ同じ流れを引き継ぎ、銀行や輸送用機器、鉄鋼といったこれまでの上昇局面で出遅れていたバリュー株が大きく買われる展開となった。大勢としては、引き続き上昇相場に遅れまいとする売り方の買い戻しの流れによる需給主導の相場展開といった様相を呈していた。日経平均は前場に21900円を超える水準まで買い進まれた後、後場に入ってからは安いところで21580.50円まで売られたが、大引けにかけては再び上げ幅を拡げ、結局21900円を超える水準でほぼ高値引けとなった。
大引けの日経平均は前日比497.08円高の21916.31円となった。東証1部の売買高は20億8753万株、売買代金は3兆3816億円だった。セクターでは、石油・石炭および鉱業、海運業のみが下落した他はほぼ全面高となり、鉄鋼、銀行業、輸送用機器、ゴム製品などが上昇率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は27%であった。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約76円押し上げた。同2位はリクルートHDとなり、ファナック、ソフトバンクG、京セラ、電通グループ、オリンパスなどがつづいた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップは前日に決算を発表した電通グループで16.41%高となった。
一方、値下がり寄与トップはアドバンテスとなった。同2位は日揮HDとなり、出光興産、DeNA、スクリーンHDなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 21916.31(+497.08)
値上がり銘柄数 190(寄与度+505.47)
値下がり銘柄数 34(寄与度-8.39)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 59110 2110 +76.01
リクルートHD 3849 253 +27.34
ファナック 19760 735 +26.48
ソフトバンクG 4827 93 +20.10
京セラ 5938 244 +17.58
電通G 2993 422 +15.20
オリンパス 1850.5 90.5 +13.04
エムスリー 4240 150 +12.97
KDDI 3151 56 +12.10
TDK 10050 300 +10.81
テルモ 4146 74 +10.66
ダイキン 15935 285 +10.27
アステラス薬 1874.5 56.5 +10.18
大塚HD 4669 279 +10.05
トヨタ 6973 233 +8.39
オムロン 7320 230 +8.29
ファミマ 1993 53 +7.64
信越化 12730 200 +7.20
東エレク 22085 195 +7.02
スズキ 3924 189 +6.81
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 5350 -20 -1.44
日揮HD 1165 -38 -1.37
出光興産 2381 -55 -0.79
DeNA 1480 -73 -0.79
スクリン 4990 -100 -0.72
オークマ 4670 -50 -0.36
アサヒ 4133 -10 -0.36
コムシスHD 2998 -7 -0.25
NEC 4835 -65 -0.23
三菱マ 2448 -55 -0.20
トクヤマ 2572 -26 -0.19
AGC 3245 -25 -0.18
日野自 755 -5 -0.18
川崎船 1193 -42 -0.15
東レ 550.8 -3.8 -0.14
太平洋セメ 2564 -34 -0.12
アマダHD 980 -3 -0.11
洋缶HD 1186 -3 -0.11
JR西日本 7101 -24 -0.09
JXTGHD 422.9 -2.3 -0.08