16日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり150銘柄、値下がり69銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は反落。113.54円安の22831.96円(出来高概算7億7618万株)で前場の取引を終えている。
前日15日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は227.51ドル高の26870.10ドル、ナスダックは61.92ポイント高の10550.49ポイントで取引を終了した。ウイルスワクチン開発が異例の速さで進んでおり年末までの実用化期待が広がったほか、投資銀行ゴールドマンサックスの好決算や、予想を上回った米国経済指標が好感材料となり上昇で寄り付いた。ハイテク株には依然利益確定売りが散見され一時上げ幅を縮小したが米国政府の追加財政策やFRBの追加緩和期待に底堅い展開となった。
米株高を受けた本日の東京株式市場だが、やや売りが先行した。東京都が新型コロナの警戒レベルを4段階で最も深刻な「感染が拡大している」に引き上げたことなどもあり、新型コロナへの警戒感は一段と高まっており、心理的な節目とされる23000円を前にして利益確定売りが優勢となった。昨日の米国市場では、新型コロナワクチン開発への期待が株価押し上げ要因となったが、東京市場では昨日の相場ですでに織り込み済みとの見方から、ワクチン開発期待は上値買いの手掛かり材料とはならなかった。また、昨日深夜に一時1ドル=106円60銭台と昨日の円の安値から70銭近く円高・ドル安に振れたことも買い手控え要因となった。ただ、金融財政政策や景気回復への期待感が相場を下支えするとの見方は変わらず、下値では押し目買いが入り、日経平均はマイナス圏での往来相場となった。
セクターでは、空運業、鉄鋼、不動産業、鉱業、繊維製品などが上昇率上位。一方、医薬品、精密機器、情報・通信業、電気機器、その他製品などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の46%、対して値下がり銘柄は49%となっている。
値下がり寄与トップは中外製薬となり1銘柄で日経平均を約35円押し下げた。同2位は東エレクとなり、ファナック、アドバンテス、エムスリー、第一三共などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を27円押し上げた。同2位はファミマとなり、京セラ、NTTデータ、住友不、セイコーエプソンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 22831.96(-113.54)
値上がり銘柄数 150(寄与度+167.34)
値下がり銘柄数 69(寄与度-280.88)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 60470 740 +26.66
ファミマ 2465 68 +9.80
京セラ 6021 120 +8.65
NTTデータ 1263 29 +5.22
住友不 2992.5 127 +4.57
エプソン 1304 61 +4.39
ソニー 8245 119 +4.29
大和ハウス 2676 110 +3.96
SUBARU 2370 94.5 +3.40
ヤマハ 5010 90 +3.24
テルモ 4028 22 +3.17
スズキ 4037 87 +3.13
キヤノン 2217.5 56 +3.03
アサヒ 3805 74 +2.67
三井不 1961.5 71.5 +2.58
コナミHD 3510 70 +2.52
7&iHD 3616 66 +2.38
丸井G 1791 60 +2.16
豊通商 2895 52 +1.87
ニコン 963 52 +1.87
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
中外薬 5104 -320 -34.58
東エレク 28270 -915 -32.96
ファナック 20525 -545 -19.63
アドバンテ 6560 -230 -16.57
エムスリー 4770 -185 -15.99
第一三共 8199 -371 -13.36
信越化 12950 -330 -11.89
KDDI 3291 -53 -11.46
アステラス薬 1698 -61.5 -11.08
リクルートHD 3649 -98 -10.59
ソフトバンクG 6459 -38 -8.21
オムロン 7180 -200 -7.20
TDK 10640 -190 -6.84
オリンパス 1972 -41.5 -5.98
セコム 9342 -148 -5.33
日東電 5980 -140 -5.04
塩野義 6184 -137 -4.94
安川電 3925 -130 -4.68
ダイキン 19040 -125 -4.50
トレンド 6180 -120 -4.32