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マザーズ指数は反落、今日初値の2社が値を消し市場心理悪化、ジェネパがストップ高

 本日のマザーズ指数は反落した。米国株高を受け続伸して始まったが、午前に発表された6月の中国小売売上高が予想を下回り、中国の消費回復が鈍いと受け取られ、株価の上値抑制要因となった。また、今日の東京の新型コロナウイルス新規感染者数が280人以上になると伝えられ、積極的な買いが手控えられた。さらに、昨日上場し今日の前場に初値を付けたGMO-FGとアイキューブドシステムズが寄り後下げたことも市場の雰囲気を重くした。東証1部の主力株を含め全体相場が下落基調のなか、マザーズ指数も大引けにかけて下げ幅を拡大した。なお、売買代金は概算で2045.66億円。騰落数は、値上がり96銘柄、値下がり221銘柄、変わらず8銘柄となった。
 個別では、14日に未定としていた21年2月期連結営業利益予想が15億円と前期の0.83億円の赤字から黒字に転換すると発表したロコンドがストップ高で値上がり率1位となり、6月の月次連結売上高が前年同月比77.7%増となったジェネパもストップ高で値上がり率3位となった。また、21年5月期営業利益が22.8%増予想と発表したきずなHDが15%を超す上げで値上がり率4位となり、今日「withコロナ」の法人向け宴会場の共同開発等でエスクリと資本業務提携したと発表したTKPが12%強の上げとなった。このほか、20年8月期第3四半期(19年9月-20年5月)連結営業利益が前年同期比24.6%増と中間期段階の同31.6%減から改善したNPC、14日に未定としていた21年3月期連結営業利益が前期比2.8倍予想と発表したラクスなども高くなった。
 一方、スマートフォン向けゲーム「ドラゴンクエストタクト」の正式サービスを開始したと今日発表したAimingが目先の材料出尽くし感から17%を超す下げで値下がり率1位となり、第1四半期営業利益が30.5%減となったサーバーワークスが値下がり率3位となった。このほか、6月26日上場のコマースOneホールディングス、6月30日上場のグッドパッチも10%前後の下げとなった。
 なお、昨日上場のGMO-FGは公募価格2540円の2.6倍にあたる6550円で初値を付け終値は5550円、同じく昨日上場のアイキューブドシステムズは公募価格3120円の3.0倍にあたる9430円で初値を付け、8200円で取引を終えた。また、公募価格2300の2.3倍で昨日初値を付けたKIYOは3%弱の上昇となった。

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