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ドル円、下げ止まったのか〜転換点を読み解く各通貨ペアチャート分析=川口一晃

ドル/円は上昇トレンドの下落局面。上昇局面への転換価格は、終値で106円40銭を越えることである――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年8月2日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本稿で割愛したビットコインの展望もすぐ読めます。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円 下げ止まったのか

<先週の動き>
2つの点がポイントになった。すなわち、A点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かが1つ目である。もう1点は、下値支持線として期待されたACラインを維持することが出来るのか否かという点である。実際には、A点が位置する時間帯以降も下げ止まらずACラインを割り込み、年初来の安値に接近した。ただし、先週末には大きく反発している。
次の注目日は8月6日前後である。

A点水準:約106円
B点水準:約101円50銭

<今週のポイント>
下げ止まりから堅調な展開に移行するのであれば、上値抵抗線であるACラインを終値で越えていくことが必要となる。
週央にB点が位置する時間帯にペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過する。したがって、新しい流れが出るのか否かも含めて、週明けからど真ん中の時間帯にかけての動きに注目をしたい。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で106円40銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開が続いている。ACラインというのはドル円にとって重要な節目であった。その節目を割り込んだことから、今後はACラインが強い上値抵抗線になることが考えられるからだ。この場合、再び安値を試す動きが考えられる。

<サブシナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きに移行する可能性が出てきた。A点が位置する時間帯以降、右肩下がりのABラインに沿って推移していたのだが、そのABラインから上放れてACラインに接近してきたからである。この場合、ACラインを越えて107円を窺がう動きが期待出来よう。

ユーロ/米ドル 上昇トレンドが続く

<先週の動き>
B点が位置する時間帯を通過することによって流れが変わるのか否かがポイントになった。そして、堅調な展開が続くのであれば上値抵抗線として位置しているADラインを越えていくことが求められた。実際には、B点が位置する時間帯を通過した後も上昇は続き、上値抵抗線ADラインを越えて高値更新が続いている。
次の注目日は8月4日前後である。

A点水準:約1.13ドル
B点水準:約1.10ドル
C点水準:約1.17ドル

<今週のポイント>
週明け早々にC点が位置する時間帯を通過する。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わるのか否かがポイントになる。
堅調な展開が続くのであれば、下値支持線となったADラインを維持することが求められる。逆に言えば、ADラインを割り込むと上昇トレンドも一服し調整色が強くなる。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で1.158ドルを割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>
上昇トレンドが続いている。B点が位置する時間帯を通過した後も上昇が続き、上値抵抗線として位置していたACラインおよびADラインを越えてきている。もちろん、ADラインが下値支持線になることが期待される。そして、右肩上がりのDEラインが下値支持線として控えているからだ。この場合、1.2ドル台に乗せていくことが期待される。

<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性がある。AEラインが強い上値抵抗線として存在している。また、C点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。この場合、1.150ドルを試す動きになっていくことが考えられる。

Next: ユーロ/円 高値を更新 | 豪ドル/円 上値を抑えられる



ユーロ/円 高値を更新

<先週の動き>
ペンタゴンのど真ん中の時間帯にあたるB点を通過することで、流れが変わるのか否かがポイントになった。また、流れが変わるのであれば、下値支持線となっているADラインを割り込むことが考えられた。実際にはADラインを割り込むことなく推移し、高値を更新してきた。
次の注目日は8月4日前後である。

A点水準:約123円
B点水準:約128円

<今週のポイント>
堅調な展開が続くのであれば、下値支持線と位置しているADラインを割り込むことなく推移するのと同時に上値抵抗線であるBDラインを越えていくことが求められる。
週明けにC点が位置する時間帯を通過することでC点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性がある。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で123円45銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>
堅調な展開が続いている。下値支持線として存在しているADラインを割り込むことなく推移している。そして、高値を更新してきているからだ。この場合、BDラインを越えて126円台乗せの期待が高まる。

<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性がある。右肩下がりのBDラインが上値抵抗線として控えている。また、週明けにC点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性があるからだ。この場合、ADラインを割り込み122円台に入ることが考えられる。

豪ドル/円 上値を抑えられる

<先週の動き>
上値の重たい展開が続くのであれば、右肩下がりのBDラインに沿って推移していくことが考えられた。実際には、BDラインに絡んだ動きを見せていたのだが、先週末にかけてBDラインからやや放れてきた。
次の注目日は8月19日前後である。

A点水準:約71円50銭
B点水準:約76円50銭

<今週のポイント>
上値の重たい展開が続くのであれば、右肩下がりのBDラインに絡んだ動きになることが考えられる。逆に、下げ止まりから堅調な展開になるのであれば、先週末に見せたようにBDラインから放れていくことが求められる。
先週末にC点が位置する時間帯に到達した。したがって、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの下落局面である。上昇局面への転換価格(買いシグナル及びロスカット)は、終値で75円85銭を越えることである。

<今週のメインシナリオ>
上値の重たい展開となっている。B点が位置する時間帯を通過した直後から値を下げてきている。また、右肩下がりのCDラインが上値抵抗線として存在している。そして、ダブルトップを形成している可能性もあるからだ。この場合。73円台を試すことが考えられる。

<サブシナリオ>
下げ止まりから堅調な展開に移行する可能性がある。C点が位置する時間帯にかけて同事線が出現した後に陽線が出現している。そして、BDラインを上放れてきているからだ。この場合、B点を越えて77円台に乗せていくことになろう。

Next: ポンド/円 高値に挑戦か



ポンド/円 高値に挑戦か

<先週の動き>
B点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか否かに注目した。そして、堅調な展開が継続するのであれば、B点を通過した後も上昇が続き上値抵抗線AEラインを越えて右上に新しいペンタゴンが描き足されることが期待された。実際には、堅調な展開が続きAEラインを越えて高値p点に接近している。
次の注目日は8月6日前後である。

A点水準:約142円50銭
E点水準:約132円

<今週のポイント>
堅調な展開が続くのであれば、高値p点を越えて140円台に乗せていくことを期待出来よう。そして、上値抵抗線として存在しているADラインに接近する動きを見せよう。
週央にC点が位置する時間帯を通過する。したがって、流れが変わる可能性がある。

<現在の相場状況>(基本のポジションとロスカットを含めた転換価格を提示)
上昇トレンドの上昇局面である。下落局面への転換価格(売りシグナル及びロスカット)は、終値で135円65銭を割り込むことである。

<今週のメインシナリオ>
堅調な展開が続いている。B点が位置する時間帯以降も上昇が続き、上値抵抗線として存在していたAEラインを越えてきたからだ。この場合、ADラインを窺う動きになっていこう。

<サブシナリオ>
上値の重たい展開に移行する可能性はある。C点が位置する時間帯を通過することで流れが変わる可能性がある。しかも、高値のp点水準が上値の節目になることが考えられるからだ。そして、右肩下がりの上値抵抗線DEラインが控えている。
この場合、AEラインに沿って135円を試すことが考えられる。

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※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2020年8月2日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

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image by:M_Agency / Shutterstock.com

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