29日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり47銘柄、値下がり174銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は3日ぶり反落。77.80円安の23433.82円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。
週明け28日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、410ドル高となった。9月のダラス連銀製造業活動指数が2年ぶり高水準となったほか、民主党のペロシ下院議長が追加経済対策を巡りムニューシン財務長官と交渉しており、11月の大統領選前に合意できる可能性も示唆したため、投資家心理が上向いた。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も1.9%の上昇。一方、日経平均は9月末の配当権利落ち分が140円あまりあり、101円安からスタートした。寄り付き後は23000台後半を中心としたもみ合いが続いたが、米市場の流れを引き継いで値がさグロース(成長)株を中心に買いが入り、前場中ごろを過ぎると下げ幅を縮める場面もあった。
セクターでは、電気・ガス業、石油・石炭製品、医薬品などが下落率上位。半面、情報・通信業、鉱業、電気機器などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は31%となっている。
値下がり寄与トップはKDDIとなり1銘柄で日経平均を約22円押し下げた。NTTがNTTドコモを完全子会社化するとの観測報道が出て、競争激化を懸念した売りも出ているようだ。同2位はテルモとなり、第一三共、中外製薬、アステラス薬などがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約29円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、東エレク、ファナック、TDK、アドバンテスなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 23433.82(-77.80)
値上がり銘柄数 47(寄与度+142.70)
値下がり銘柄数 174(寄与度-220.50)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 6477 136 +29.29
ファーストリテ 66250 800 +28.72
東エレク 27580 555 +19.92
ファナック 20600 415 +14.90
TDK 11570 250 +8.97
アドバンテ 5150 110 +7.90
ダイキン 19885 220 +7.90
安川電 4095 100 +3.59
エムスリー 6500 40 +3.45
スズキ 4450 89 +3.19
バンナムHD 7708 66 +2.37
コナミHD 4495 50 +1.79
NTTドコモ 3213 438 +1.57
NTTデータ 1403 7 +1.26
日野自 687 32 +1.15
太陽誘電 3390 25 +0.90
クボタ 1905.5 16.5 +0.59
電通G 3210 15 +0.54
日産自 387.2 12.2 +0.44
スクリン 5670 60 +0.43
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
KDDI 2678.5 -101.5 -21.86
テルモ 4193 -87 -12.49
第一三共 3175 -107 -11.52
中外薬 4672 -88 -9.48
アステラス薬 1592 -49 -8.79
セコム 9883 -212 -7.61
トレンド 6380 -190 -6.82
塩野義 5700 -170 -6.10
エーザイ 9482 -170 -6.10
武田 3850 -153 -5.49
花王 8049 -123 -4.42
キッコーマン 5720 -120 -4.31
トヨタ 7070 -109 -3.91
リクルートHD 4209 -34 -3.66
信越化 13870 -100 -3.59
ヤマハ 5050 -100 -3.59
コムシスHD 2943 -77 -2.76
ファミマ 2329 -19 -2.73
エプソン 1250 -37 -2.66
日東電 6960 -70 -2.51