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【週間展望】日本株に反落警報?主要指数にばらつき 個人は相場観喪失=馬渕治好

日本株を含めた主要国の株価は、全般にいったん反落する、と引き続き見込んでいる。バリュー株に買い戻しが入った一方、グロース株の株価が反落している。投資家が個別の相場観を失って、右往左往していたという感が強い。(『馬渕治好の週次メモ「時の花」』)

※本記事は有料メルマガ『馬渕治好の週次メモ「時の花」』2020年11月16日号の一部抜粋です。毎週いち早く馬渕氏の解説をご覧いただくには、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。市場急変時には号外の配信もあります。

今週(2020/11/16~11/20)の日経平均予想: 2万5,000~2万5,900円

(先週の予想:2万4,000~2万4,800円、実績値:2万4,541.28~2万5,587.96円)

主要国の株価は、10月末までの下振れの反動による上昇や、米大統領・議会選挙の結果が見えてきたことに対する「ご祝儀相場」などから、先々週(11月6日に終わる週)は想定以上の上昇となった。当メモでは、そこから短期的に株価が反落すると予想していたものの、11月9日(月)にファイザー社が、新型コロナウイルスに対するワクチンが治験で有効であったと公表したことなどから、先週もさらなる世界株価の上振れが生じ、当方は見通しを全く誤った。

日経平均株価 日足(SBI証券提供)

ただ、日本では日経平均株価(先週週間で4.4%上昇、以下も同様)に比べ、TOPIX(2.7%上昇)の上げ率が小さく、海外短期筋の日経平均先物の買い戻しが主導したと推察される。さらに東証マザーズ指数は0.1%しか上昇していない(特に11月10日は前日比で6.4%もの急落)。

TOPIX 日足(SBI証券提供)

マザーズ指数 日足(SBI証券提供)

米国でも、ニューヨークダウが4.1%上昇したのに対し、ナスダック総合指数が0.6%下落したなど、主要指数のなかでも動きがバラバラだ。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NASDAQ 日足(SBI証券提供)

こうした主要指数間の動向の格差は、ワクチンに対する期待から、空運、鉄道、旅行関連などのバリュー株に買い戻しが入った一方、巣ごもり関連(IT大手やネット通販、デリバリーなど)といったグロース株の株価が反落したことによる。

とは言っても、先週を通じてそうした物色が継続したわけではなく、週後半には新型コロナウイルスの流行再燃といった材料を蒸し返して、グロース株の反騰がみられたなど、投資家が個別の相場観を失って、右往左往していたという感が強い。

Next: 「日本株を含めた主要国の株価は、全般にいったん反落する」



いったん反落か

このように、幅広い銘柄がしっかり買われているわけではなく、強弱感が交錯した混乱のなかにあるとすると、目先は株価上昇の勢いが持続しても、早晩上昇力が失われて、日本株を含めた主要国の株価は、全般にいったん反落する、と引き続き見込んでいる。

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今週(2020/11/16~11/20)の米ドル円相場予想

景気ウォッチャー調査から見た日本株の先行き

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image by:Chaay_Tee / Shutterstock.com

馬渕治好の週次メモ「時の花」』(2020年11月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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