世界はようやく「スマホの次」を手に入れるかもしれない。
どの業界にも「謎」と言われる大手企業の動きがあるものですが、昨年テック業界で話題を呼んだのが、Googleが新興企業Magic Leap社に約5億4200万ドルを投資したというニュース。ほぼ無名のベンチャー企業ながら巨額の資金と優秀な才能が次々とジョインし、一体何が起きているのか、数々の憶測が飛び交っていました。そんなMagic Leap社が沈黙を破り、驚くべき映像を公開しました。その映像がこちら。
一度見るだけではちょっと理解できません。どうやら透過型のヘッドマウントディスプレイをかぶった人による、一人称目線の映像のようです。
これは仮想現実を映し出すヘッドセットに拡張現実のARを組み合わせた映像で、ネタ元のMashableは「これが単なる概念的な映像なのか、実際に視覚ディスプレイを用いて体験できるものかはわからない」と伝えています。
ただ今年の1月にマイクロソフトがバイザー型の『HoloLens』を発表していることから、Googleもこれと同じような透過型ヘッドマウントディスプレイの開発を進めているのかもしれません。つまりGoogle Glassは撤退ではなく、こちらの方向に路線変更したのではないかと。
周囲と遮断された仮想世界を楽しむOculus Riftでもなく、デジタル情報を視界の脇に表示するだけのGoogle Glassでもなく、視界の目の前にあたかも現実のような仮想物体が自然に体感できる、Google及びMagic Leap社はそんな未来を考えているのではないでしょうか。しかもそれを毎日身に付けるスマホの代わりとして。
これまではスマホの画面の中にあるものから情報を得ていましたが、これからは「電脳メガネ」のようなものをかけて現実と仮想が融合した世界で生活する日が来るのかもしれませんね。
それにしても現実とデジタルがこれほどまでにブレンドされた世界となると、今見ているモノが本物なのか仮想なのか、まずますわからなくなっていきますね。ますます『マトリックス』の世界に近づいていくなぁ。
source: Mashable
まぐまぐ編集部/崎田とき