夫婦で会話なく老後が不安…石田衣良が提案した解決法は?

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子どもがいるからなんとか成り立っているものの、ほとんど会話がない夫との関係を、子育てが終わった後にどう築けばいいのかわからない―。メルマガ『石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」』に寄せられた読者からのお悩みなのですが、「うんうん」と頷かれた女性、ドキリとした男性も多いのでは? そんなちょっぴり重めな質問に石田衣良さんが2つの解決法を提示しています。

会話のない主人とどう関係を築けばいい?

Question

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子どもが2人いますが、主人との会話がありません。子どもがいるから夫婦関係が成り立ってはいるものの、子どもが自立することを考えると、主人と2人の生活が想像できません。

主人はおとなしく、優しい人ですが、自分の意見を言わない人で、決定事項は全て私です。それが楽なこともありますが、もう少しお互い話しあって色々なことを決めたいと思っています。でも、いつも反応がうすく響かないので、最近は会話をすることすら面倒に思うようになってきました。

こんな主人と、子どもの手が離れた後、どうやって関係を築いていけばいいでしょうか? 悩んでいます。

石田衣良さんの回答

重要なことに関しては「決めたくない」「考えたくない」という人っているんですよ。彼も、「奥さんが決めるからラクでいいな」と思っているのかもしれません。でもそういう彼でも、何か自分の好きなことや趣味があるはず。会話の量を増やすために、何か共通の趣味を作ってみたらどうですか? たとえば今、「艦隊これくしょん」が流行っているから、一緒に漫画やアニメを見て、旧日本海軍の艦隊について一晩中話すとか。

もうひとつの手は、場所を変えることです。今は家の中で向き合っているから、会話がないとつらいですけど、電車に乗って同じ方向に進んでいるときって、会話がなくても持つじゃないですか。場所を変える、雰囲気を変えるというのは大きいので。子どもたちが自立する前から、ふたりの共通の趣味を育てて、老後のための防衛策を考えておくといいんじゃないかな。まずは彼がどんなものが好きなのかちょっと調べてみたらどうですか?

この質問のようなケースに当てはまる夫婦は多いと思いますね。とくに日本の男の人は「仕事さえしていればそれでいいんだよ」と考えがちじゃないですか。なので、家庭のフォローや、「自分の奥さんと話をしよう」という気持ちのある人は少ないので、女性がんばるしかないですね。でもがんばらないといけないよ、本当はね。

source: 石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」

image by: Shutterstock

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続きは10月9日発行のブックトーク第007号で……

 

0001660015c石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」
著者:石田衣良
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