日本人の知らない世界。「カジノ」はこんなにも楽しく面白い!

 

その手の業界にとってはライバルという位置づけにもなりますからね。

はい、やはり威嚇と感じている人も多いと思います。でもなぜ威嚇と感じるかというと、それだけカジノ(IR)が魅力的だということを理解しているからです。来てしまったら、自分たちは衰退してしまうのではないかって。ですが、私はコンサルタントとして、その他のギャンブルと共存できると思って活動をしています。共存するための仕組みを、これから一緒に協議をしながら作っていかなければいけないと感じています。

数々のVIPの方のアテンドをされてきたと思いますが、その時のエピソードを教えてもらえますか?

一回の渡航で8億円負けられてしまった方がいました(ふう~)。

そのあとのアフターケアがものすごく大変なんです。カジノのVIPをアテンドする重要な役割の一つとして、アフターケア、アフターマネジメントが本当に大切なんです。「お前のカジノ施設には2度と行かないぞ!」といったことにならないよう、それは本当に24時間体制で、様々なことをして差し上げるんです。

日本では500万円~1000万円くらいのお客様が圧倒的に多いんですけど、場合によってはどんどん熱くなってチップをおかわりしちゃうんですね。現地にいるときはみなさん旅行気分になっていますし、気持ちも大きくなっているので。日本に帰って現実に戻ったとき、「あれ? 俺なんかやっちゃった?」ってなってしまうんですよ。

でも、逆に8億勝たれる可能性もあるわけなんですね。そうなると、今度はハウスが大変です。

サラっと言いますけど、想像を絶する金額ですね (汗)。

カジノホテルでは定期的に集計を取るのですが、すごいお金どっかん!どっかん!動いています。VIPの収益は、お客様が最終的にカジノプレーを終了して、チェックアウトする時にどうだったのか? ということなので、VIPプレーヤーが10人いても10人分の収益があるとは限らないんですよ。例えば、1人が9億負けても、残り9人が1億ずつ勝つとイーブンということになります。だから、最後まで本当にわからないんですよ。最後大きく出たときに一発あたることもあるので。

あ、この辺りのお話は、もうそろそろご勘弁を。記事の中で少しずつ情報開示します。

世界140か国以上にカジノがあるとのことですが、鍛野さんが一番好きなところはどこでしょうか?

個人的にはスイスが一番ですね。グランカジノ・ルツェルンという130年の歴史を誇るカジノですが、外観など当時からそのまま変わらないカジノなんです。そこには地中海料理が食べられる有名なレストランがあり、食事もおいしいし、場所も美しいし。ブルースナイトやジャズナイトといった音楽イベントをやっていたり・・踊れるナイトクラブも併設しています。最高な場所ですよ。

みなさんカジノってすごい大きな施設を想像すると思うんですが、ヨーロッパってせいぜいカジノテーブルが10台、20台のところがほとんどなんです。レストランの一角にテーブルがちょこちょこ置いてある感じで、小さい施設が多い。アメリカなどとは根本的にコンセプトが違うんですね。

スイスの他にもドイツのバーテンバーデンカジノには、16世紀、17世紀に使っていたルーレットが置いてあるんですよ。音楽家のシューマンがそこで演奏会をやったり、ドストエフスキーがカジノにはまっていたとか、歴史的な偉人が楽しんでいたという逸話が結構あって、欧米諸国の文化を垣間見ることができる場所というのが、ヨーロッパカジノの素晴らしさなんです。

近隣で、女性同士で旅行にちょっと行くにはどこがオススメでしょうか?

そうですね~。やっぱりシンガポールでしょうか……。マリーナベイサンズはカジノ初体験の方にはハードルが低いと思います。ラスベガスは遠いですもんね。ただ、みなさんの話を聞くと、カジノフロアがあまりにも広くて圧倒され過ぎて、怖くて入っていけないと(苦笑)。まずは勇気を出してテーブルに一度座ってみてほしいですね。それで、もし少しでも勝てたら、買い物を楽しむこともできますよ(笑)。

メルマガについてもお聞きします。連載を始めたきっかけを教えてください。

1年くらい前からやってみたいなとは思ってたんですけど、あまり知られてない情報を、自論を加えて出していくというのが本当は怖かったんですね。でも合法化が進まない中で、「情報が欲しい」、「本当はどうなってるの?」といったことを多くの方が思っているというのをブログなどのメッセージで感じて、実際のビジネスを見て、やってきた私が率先して情報開示しないと、カジノの世界は日本では成熟していかないなと。自分の立ち位置を再確認しました。これが私の仕事なんだろうな、と思うようになったのが大きいですね。

最後に読者さんにメッセージをお願いします。

ギャンブル依存症の問題とか、怖いというイメージとかあると思いますが、本来カジノは美しくゴージャスで、自分を律したり、ワクワク高揚したりできる場所であると私はずっと思っています。そういった意味でも、特に女性の方たちにカジノの素晴らしさを知っていただきたいと思います。

ドレスアップしてボーイフレンドと一緒にカジノに行って、記念日をカジノのレストランで祝うってことが欧米諸国では当たり前なんです。日本でもそうなってもいいんじゃないかなと。

そうなるためにも、私が見てきた美しいカジノの姿、素晴らしい魅力に加え、現在日本で進んでいるカジノIR誘致関連情報を積極的にお伝えしていきます!

 

鍛野ミミの「カジノの目線で」-ここだけばなし-

著者/鍛野ミミ
カジノディーラー歴24年。ラスベガスのディーラーライセンスを持ち、日本では数えるほどしかいない、海外大手カジノ事業主の「富裕層・VIPマーケティング」業務を経験した筆者が、これまで語ることのなかったカジノの「アレコレ」を発信していきます。
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