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無口の人がウソのように話しだす裏ワザ・オープンクエスチョンとは?

どうしても話が続かないことってありますが、そんな時、必死になって話題を次から次へと振り過ぎていませんか? 無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』では、無口・話し下手の相手との会話を弾ませるための秘策を紹介しています。

嫌いか、好きか?

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

雑談をする相手として難しいのが、無口な人話し下手の人です。話し下手の人は、雑談の際、自分から話しかけてこないのはもちろん、こちらから質問してもぶっきらぼうに「はい」「いいえ」くらいしか答えず、会話がすぐに終わってしまいます。

そのような人に対しては、多くの人が「この人は話が嫌いなのだ」「話しかけられるのが迷惑なのだ」と判断し、すぐに話をやめてしまいます。そして、その後も雑談をもちかけるのを敬遠してしまうものです。

しかし、本当に「話し下手=話し嫌い」なのでしょうか。私も、どちらかというと雑談は得意ではありません。しかし、話をするのが嫌いなのかというとそんなことはありません。時には、初対面の人とも、普段しないような話を延々してしまうこともあります。

それがどういった時なのかと考えると、自分の趣味や、今現在、興味・関心があることなど、話題のストライクゾーンに相手の話が入ってきたとき、かつ相手もその話を望んでいると思われるときです。趣味の話などは典型でしょう。話嫌いに見える人であっても、たとえば釣りの話をすると止まらない、ゴルフの話をすると時間を忘れて話す、などなど、こういった人はたくさんいます。

短時間しゃべっただけで「あの人は話嫌いなのだ」と考えるのはあまりにも早計です。もっと言えば、人は誰しも話し好きなのであり、一見話嫌いに見える人は、単にストライクゾーンが狭いだけなのだともいえます。

「ゴルフはお好きですか?」は、クローズドクエスチョンです。「はい」「いいえ」で答えられ、「いいえ」となると、その話題は終了します。次々と、「野球は見ますか?」「テニスは好きですか?」などと機関銃のように質問するわけにもいきません。

「休日には、どんなことをしているのですか?」とか、「今、まとまった時間ができたら、何をしたいですか?」などは、オープンクエスチョンです。どんな答えをされても、次の話題につなげることができます。たとえば、残念ながら趣味の話にならず、「休日寝ています」「まとまった時間があれば寝たいです」などという答えがきたら、睡眠時間が少ない、疲れている、などが推測できますので、それについて話題を振ってみる、ということができるでしょう。

オープンクエスチョンでなるべく多く話してもらい、その中からキーワードを読み取り、その話題をピンポイントでついてみます。もちろん当てが外れてしまうこともあるでしょうが、粘り強くストライクゾーンを探っていきます。

今まで多くの人が話すことを敬遠しているということは、雑談を成功させた人が少ないということでもあり、雑談を戦略的に行うことによって、得られる効用もまた高いと考えられます。無口な人には、オープンクエスチョンがいいと思います。

今回は、ここまでです。

image by: Shutterstock

 

弁護士谷原誠の【仕事の流儀】
人生で成功するには、論理的思考を身につけること、他人を説得できるようになることが必要です。テレビ朝日「報道ステーション」などでもお馴染みの現役弁護士・谷原誠が、論理的な思考、説得法、仕事術などをお届け致します。
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