あなたはPlaystation VRをご存知でしょうか? 次世代の映像端末として注目を集めるPlaystation VRですが、遂にその発売日と価格が正式に決定しました。しかし、まだまだその必要性や、ゲーム体験にどのような変化をもたらすのか、十分に認知されているとは言えない状態です。メルマガ『旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】』では、岡安学さんがPlaystation VRはどのような端末なのか、そしてその成功の可否のカギはライバルが握っていることなど、詳しく解説しています。
Playstation VRの発売日と価格が発表!
アメリカはサンフランシスコにて開催されているGDC(ゲームデベロッパーカンファレンス)2016のSCEプレスカンファレンスにて、PlayStation VRの価格と詳細が発表されました。
価格は北米で399ドル、ヨーロッパで399ユーロ、イギリスで349ポンドとなっており、日本では4万4980円となりました。
他の国よりもちょっと割高な印象ですが、これは円安のせいってことでしょうね。でも、PS4とかの時は円高でも安くしなかったのは覚えていますよ、SCEさん。
まあ、その円高の価格を踏まえても、結構、挑戦的な価格を打ち出してきたなぁと思います。
最大のライバルであるOculus Riftは9万4600円、HTC VIVEは11万2000円くらいになるとのことなので、それらの約半額とダントツの安さです。そもそもPlayStation4と合わせて10万円を超えるくらいと見込まれていたことを考えると、それよりも約2万円程度安いと言えます。
Oculus Riftはそれを動かす為のパソコンは同額程度のハイスペックPCでないとツライと言う話もありますし、本格的なVRマシンとしては、かなりお手頃なのではないでしょうか。
性能はOculus Riftのハイエンド機には劣ると言われていますが、画質はRGBストライプ配列のフルHDを採用しており、解像感が高く、深みのある映像を再現できると予測できる。
肝心の対応タイトルはローンチを含め、年末までに50タイトルをリリースする予定とのこと。VRマシンとしては、どこをとっても申し分のない実力でしょう。
VRマシンの必要性を訴求できるかが成功の鍵となる
ただし、それはVRを良くわかっていて、何かしらのVRマシンを購入しようと考えている人の話。VRを良くわかっていない人など一般的な人にとっては、4万4980円は明らかに高価なのではないでしょうか。
いくら、このクラスのマシンでは破格値だとしても、PS4の周辺機器とか、ヘッドマウントディスプレイとして見てしまうと、やはりそこまで出しても欲しいものだとは思えないだろう。
PlayStation VRは、他のVRマシンに比べ、ゲーム機 がベースになっているので、まだどんなことができるかイメージしやすいですが、 それでもほとんどの人がVRでゲームをプレイしたことがないうえ、それを導入してまで楽しめるゲームがあるという確証を得ることは難しいと思います。
なので、PlayStation VRが発売するまでに、いかにVRがどういうもので、次世代の映像端末として必要なものであるかを訴求していかなければならないんだと思います。
幸いなことにOculus Riftが3月末、HTC VIVEが3月1日から予約を受け付け、4月5日より順次出荷される予定で、PlayStation VRはその約半年後の10月の発売となっている。Oculus RiftとVIVEがVR自体の魅力をアピールしてくれれば、PlayStation VR自体が訴求する必要はなくなるわけです。
普通は後発組はなかなか先発組に追いつけないものですが、今回の場合に限り、優位に運べるのではないでしょうか。
(岡安学)
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旬刊!ブログで言えない家電の話【神原サリーとゆかいな仲間たち】
著者:神原サリー/一条真人/岡安学
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