考えつくのが、いざというとき、我々は「人としてどうあるべきか」という道徳心みたいなものが顕在化され、生まれた時代、世代に関係なく判断し、行動することができるといことでしょう。
さらに、震災は、あまりにも悲惨な状況であったという共通の現実を、老若男女関係なく突きつけたことで、目に見えない「共通の思い」があったのでしょう。
職場における、部下や若手社員にやる気を持続してもらうという話に戻すと、震災時と比較するものではありませんが、若手社員と接する際に、自分達とは受けた教育が違うからとか、時代が変わったからとか思い込み、こちらの話は理解してくれないだろう、と卑屈になる必要などまったくありません。
その上で、部下や若手社員にやる気を持続してもらうための取り組みをご紹介します。
それが、「自分の仕事」に対する思いや価値観、「経営理念」に対しての自分自身の思いなど、仕事や会社そのものにまつわる思いを「語らう場」を作ることです。
まず、働くことの価値観を自分自身で向き合う(認識する・積極的に意識する)こと、他人との価値観の違いをお互いに認めることが必要です。
その上で、より良い組織づくり・目的達成のためにお互いの価値観を擦り合わせ、「共通の思い」という価値観を新たに構築していく取り組みを行うのです。
実際には、進行役を決め、時間を決めて1人1人が思いを語り、ホワイトボードなどにキーワードを連ねていき、そこから共通点の多いキーワードや、重要と成り得るキーワードを元に、デイスカッションを重ねるというイメージです。
この過程で徐々にではありますが、まとまりが感じられてくるはずです。それが実感できてくれば、強い組織になってきます。