【上司力】部下の心をつかむのは「会話」ではなく、「対話」

Stuart Jenner/Shutterstock
 

そうはいっても時には、感情的になったり、互いに異なることが大きいことで、激論になることもあるかもしれません。しかし、グランドルール内であれば、そこからまた新たな対話が生まれるのです。

対話が出来ている状態とは、相手の話を真剣に聞くことが出来ているということです。

ですので、相手の話を十分理解する、理解を示すことが可能になります。さらに、それに伴って自分自身の思考もより深まっていきます。

「真剣に話しを聞く」と言うのは、簡単そうで実はなかなか難しいことだったりもします。

真剣に聞くには、まず相手に対して関心を持つ、向き合う姿勢が必要です。積極的に聞く姿勢も大事になってきます。

例えば、部下が「昨日、ものすごく感じの悪いお客様がいて……」と話はじめたとき「お客様を批判するなんて!」「また愚痴かよ……」「私は現場じゃないし関係ないわ。」という気持ちで話を聞くのか、それとも「どんな問題がおきたのか?」「なぜそのように思ったのか?」という気持ちで聞くかです。

前者の場合だと、最初から話を聞く気がないため、これ以上の対話は期待できません。発表した部下本人も言わなければ良かったと後悔し、今後このような話をするのはやめようと思うかもしれません。そうなれば、仕事の進め方の改善や職場の見直し、会社の風土改善のなどの目を摘んでしまうことになるかもしれません。

つまり、改善点を放棄してしまう可能性が大となります。

後者の場合「そんなことがあったのか。そのとき接客担当は他に誰もいなかったの?」などの問い返しが生まれ、対話がどんどん展開し進んでいきます。

すると、話し始めた本人も意識していなかったことが見えてきたり、そこにいるメンバーに新たな思考や発想を与えるなど、そこからいろいろな可能性が見出されてきます。ですから、仕事にまつわる語らいの場では、会話ではなく対話をするのだという事を十分に意識して進めることが重要です。

今日のまとめ

『部下や若手と対話する。』
・直近の社内ミーティングのスケジュールを確認する。
・ミーティング時に「語らう場」を設ける。
・対話において注意しておくべきことを列挙し、ミーティング時にそれに則り対話する。

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