アメリカでの男女賃金格差は?
国際女性デー制定の発端となったアメリカでも、男女間賃金格差の問題は度々とりあげられています。
米国大学女性協会は、先日、アメリカ国内での調査結果を発表しました。
それによると、フルタイムで働く女性の給与は、男性の給与の79%で、いまだに21%のギャップがあると指摘しています。
ちなみに、州によってもその結果は異なり、コロンビア州では90%、ニューヨーク州では87%というデータに対して、ルイジアナ州では男性の給与の69%しか受け取っていないという結果に。
さらに、意外にも教育レベルは賃金格差に関係しておらず、博士号を取得した男女の給与を比較した場合、女性の給与は男性よりも約26%低いと言う結果が出ています。
同機関は企業の給与をモニターし、男女格差が目立つ企業にはテコ入れを行うことや、女性に対してどのように給与に関する交渉を行うべきかを教えるワークショップを開催したり、法律を制定したりすることで効果を高めること目指し、活動を続けています。
働き続けたいと感じている女性が、会社の制度や文化によってその希望を断たれることがないよう、改善できることは個人、組織、国レベルで取り組んでいくことが、今、世界規模で求められています。
image by: shutterstock
source by: OECD , AAUW, 厚生労働省, Japan Today
文/長塚香織
ページ: 1 2