それを繰り返すと、指摘できる欠点がなくなっていき、いつかはOKが出ます。つまり、最初に改善点を聞き、直して持っていく流れを作った時点で、いつかは企画が通る方向でセットされた状態になるのです。
人はつじつまがあわないことはしたくないもの。話が進んだときに「とにかくダメなものはダメなんだ、何をやってもダメなんだ」と、流れを断ち切り、すべてをひっくり返す言葉は言いにくいものです。
無論、最終的には当初考えていたものとは違うものになってしまうかもしれませんので、無制限に相手の言うことに従えないことがあるかもしれませんが、何らかの形で企画を通すことができることは確かです。
これは社内の企画のほか、営業などでも応用できる方法です。
「どこがダメなのでしょう?」
「どう改善すれば、前向きに検討していただけるでしょうか?」
と食い下がることです。ぜひ試してみてください。
「わたしは、決して失望などしない。なぜなら、どんな失敗も、新たな一歩となるからだ」(トーマス・エジソン)
今回は、ここまでです。
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