無料で無制限。新サービス「Googleフォト」が便利すぎてむしろ不気味

image by: Google Japan Blog
 

どうして無料なのか?

なぜ、こんな素晴らしいサービスをGoogleは無料で提供するのでしょうか? Google Photosの画面には検索画面のような広告表示はありません。もちろん、Googleがこれらのサービスを、何の対価もなく無料で提供できるほど太っ腹な企業になったわけではありません。かといって、ユーザーの写真を勝手に販売しているでもありません。

ポイントは、「自動分類機能」や「アシスタント機能」を支える「画像認識技術」にあります。Google Photosで「自動分類機能」や「アシスタント機能」が実現されているのは、レベルの高い画像認識技術があるからですが、とはいえまだまだ認識できない写真がユーザーの元にあります。

ユーザーの写真をアップロードしてもらうことで、それらの写真を認識し、認識結果から現在の認識アルゴリズムに足りないものを見つけ、さらに画像認識技術の精度を高めることができる。

そして、ここで高めた技術を元に新たな技術開発やサービスの実現へ発展させることができるのです。

公式の発表では、Google Photosの画像認識や整理は「ユーザーの閲覧のためだけ」にやっているとなっていますが、ユーザーの写真を処理することで得られたデータは、なんらかの形でGoogleの基礎技術へフィードバックされることは間違いないと思います。

知的生命体Google

こうして高められた画像認識技術は、例えば車の自動運転技術や認証技術にも応用されていき、それらの機能性を高めていく礎になります。

ユーザーに魅力的なサービスを提供しながら、そのサービスを通じて自社の技術を発展させていき、新たなサービスを生む。新たなサービスで、さらに自社の技術を高めていく。

このサイクルは、まさしく人工知能そのものであり、Google全体がひとつの巨大な知的生命体になってきたように思えます。

なんていうと、少し怖い未来みたいなイメージになってしまいますが、そんなことを気にしていても始まりませんし、今のところ写真サービスとしては最強ですので、少し使い込んでみたいと思います。

image by: Google Japan Blog

『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』
デジタルメディアで活躍する現役クリエイターたちのコラムで構成されている本格派。総発行部数約16000! 真のクリエイターを目指している方からデジタルに関わる方まで、すべてに向けて発行中!
<<登録はこちら>>

print
いま読まれてます

  • 無料で無制限。新サービス「Googleフォト」が便利すぎてむしろ不気味
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け