旅行雑誌の元編集長が怒りの暴露。B級グルメの熱が冷め始めた裏事情

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町おこしの絶好のツールとして、今やおなじみとなった感のあるB級グルメ。「厚木シロコロホルモン」や「富士宮やきそば」など、ご当地から発信されて全国区となったB級グルメも少なくありません。しかし、元『旅行読売』編集長の飯塚玲児さんは、自身のメルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』で、B-1グランプリの主催団体である通称「愛Bリーグ」を「独自の理論を振りかざしてマスコミに多大な手間や時間を浪費させる団体」と一刀両断。知られざるB級グルメ業界の実態を暴露しています。

日本三大焼きそば誕生秘話について<1>

昨今、B級グルメで町おこし、というのが話題になっている。

それを否定するつもりもないし、隠れたグルメが表に出るのはうれしい。

その、グルメで町おこしに一役かった、という経験が僕にはある。

日本三大焼きそば」なるものがある。 ウィキペディアによれば、それは「横手焼きそば」「富士宮やきそば」「上州太田焼きそば」だそうである。

横手やきそばは、片面焼きの目玉焼きが載っていることと、紅ショウガの代わりに福神漬けが載っていることが最大の特徴である。

これが大きく世に出たのは、2001年に市職員の一人が焼きそば提供店を食べ歩いてウェブページを作り、マスコミに取り上げられたことがきっかけであるという。 市では観光セクションに「焼きそば担当」を設け、この市職員が初代担当になったそうだ(当然だ。 現在は5代目だとか)。

あいにく、僕はこの横手に関しては何もタッチしていない。

時期が少し前後するが、「富士宮やきそば」の方は、1999年に町おこしの話し合いをしている際に、独特の焼きそばの話が出たことが始まりという。

2000年秋には「富士宮やきそば学会」が立ち上がる。

実際、富士宮やきそばの独自性はかなり群を抜いていて、まず麺そのものが違う。 通常の麺は生麺を蒸してからボイルするが、富士宮では蒸したあと油を絡めて冷やすだけである。 水分が少ないから、半年ほども冷凍保存がきく。歯ごたえも輪ゴムのように弾力がある麺である。

具も独特。 「肉かす」と呼ぶラードをとったあとの背脂のカスが欠かせない。

そして、仕上げには「だし粉」「削り粉」という鰹やイワシのケズリカスがたっぷりと振りかけられる。

僕は、富士宮焼きそば学会の誕生わずか1年後の2002年1月に、現地取材に出かけている。 当時僕は月刊『旅行読売』の編集長で、同年の同誌4月号(3月2日発売号)の「読者発 穴場たび宅配便」というコーナーで取り上げた。 取材したのは「叶屋(製麺所)」「おじまや」「すぎ本」「小粋」である。 いずれの店も今も現役で営業中のようだ。 実にうれしい。

当時、取材にきた僕を、関係者が4人も付いて回って案内してくれたことが記憶に残っている。 まさしく「大歓迎」の扱いをいただいたのである。

当然、当時はB-1グランプリ(富士宮やきそばは初代王者)もなくて、のちの通称「愛Bリーグ」(本部が富士宮市なのですね)もなかった。

このあとがなかなかに切ない。 その後の富士宮やきそばの快進撃は有名だが、確かに、B-1グランプリで初代グランプリ、2代目もグランプリというのはものすごい経済効果を呼んだらしい。 聞く所によれば、2001年以降9年間の経済効果が439億円と試算されているようだ。

確か、僕が最初の全国誌での紹介だったと聞いていたのだが、それが本当なら僕はさておき、会社の方へは少しくらい感謝の言葉があってもよい気がする。

むろん、そんなことは何一つない挨拶さえもない。 お礼があるはずもない。

表4ベタで1年くらい広告を打てよな(関係者以外は意味わからんねぇ)。

おまけに、現在「愛Bリーグ」は、独自の理論を振りかざしてマスコミに多大な手間や時間を浪費させる団体になってしまったのだった。

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