イギリスのEU離脱で得する人、損する人

 

経済コラム

まあ、私もBrexitについてはそこまで心配していませんが、少し気になるとしたら、不動産価値です。イギリスはこれまで金融の中心であったため、一等地に数多くの金融機関が建物を建てています。もし、金融機関らが撤退するようになれば、不動産価格が下がる可能性があります。現在、不動産はバブル気味です。

【10大都市のマンション価格2012年:(注)2015年はほぼ+30%】

  高級物件 の1坪単価   50坪分
1.モナコ $14万5000(1600万円) 8.0億円
2.モスクワ $6万4000(700万円) 3.5億円
3.ロンドン $6万4000(700万円) 3.5億円
4.NY $4万6000(500万円) 2.5億円
5.香港 $4万5000(500万円) 2.5億円
6.パリ $3万7000(410万円) 2.2億円
7.東京 $3万7000(410万円) 2.2億円
8.シンガポール $2万9000(330万円) 1.7億円
9.ローマ $2万8000(310万円) 1.6億円
10.ムンバイ:インド $2万8000(310万円) 1.6億円

もし、この不動産バブルが崩壊すれば、世界を揺るがしかねない危機に発展する可能性があります。まあ、それでも影響は限定的だとは思っています。

それにしてもイギリス人は教養がありませんね。比較優位の原則を多くの人が理解できておらず、今後イギリスは貧しい時代に突入しそうです。

イギリスは財政赤字も多大ですが、クルーグマンが指摘しているように、日本と同じ、自国通貨建ての国債ですので、デフォルトの可能性は、非常に低いです。

Brexit: The Morning After

 

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