なぜ、第2子妊娠が第1子出産に近いと未熟児が生まれてしまうのか?

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昨今は晩婚化の影響もあり、出産年齢が高くなってきています。そこで気になるのが、第1子を産んでから第2子の妊娠までの間隔ですが…、どのくらい開けるのが安全なのか、ワシントン大学の研究で明らかになりました。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で詳しく紹介しています。

子供はたくさんほしいが、何歳ぐらい離れているのがベスト?

最近の少子化の影響か、出産についての話題をあまり聞かなくなってきました。しかし、結婚年齢が高くなってきた昨今、「第1子はいつ? 2番目の子は?」などは、やはり気になります。

さて、この問題と真剣に取り組んだ研究が報告されていました。これは、ワシントン大学Emily DeFranco博士が出産した15万6,000人の女性について調べたもので、全米産婦人科学会誌のAmerican Journal of Obstetrics and Gynecologyに報告されたものです。

A short interpregnancy interval is a risk factor for preterm birth and its recurrence

その結果によりますと、

  1. 第1子から第2子までの間隔が6ヶ月以下だと、未熟児出産(35週以下)率のリスクが41%増加
  2. 6~12ヶ月の間隔だと、そのリスクは14%増加
  3. 12~18ヶ月だと、そのような重大なリスクの増加は見られない

ということです。したがって、第2子の妊娠までは少なくとも12ヶ月は間隔を置いたほうがよいとのことで、特に未熟児出産を経験した母親は注意したほうがよいとされています。

そしてその理由として、期間が短すぎると、十分な栄養を母体や胎児が獲得できないことが原因ではないかと考えられています。

またこの報告とは別に、22の研究データを再解析した報告(Journal of the American Medical Association)でも同様の結果が得られています。

この報告では、さらにその間隔が長すぎると再びそのリスクが高まり、59ヶ月以上期間が空くと、未熟児出産率が再び20~43%増加するそうです。

その理由としては、出産年齢が高まるため、母体に及ぼす影響や遺伝的な問題が出やすいことが考えられるようです。

子供は宝です。健康な子供をたくさん産んでいただきたいものです。

image by: Shutterstock

 

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