文脈で私達はうまく読み分けているのですが、ちょっとした違いでいきなり雰囲気が変わることもあります。
「閉園後の人気のないテーマパーク」というのは、たぶん「ひとけのないテーマパーク」と読む方が多いと思いますが、「閉園後」がないと「人気のないテーマパーク」で、「にんきのないテーマパーク」と読んでもおかしくありません。
日本語は、漢字があるので意味がすっと取れる便利な言語ではありますが、時々こうした「同じ熟語で読み方が2つある」というのもあります。言葉の印象がまるで違ってきますので、文章を書く時には誤解が生じないか、ちゃんと伝わるかを考えたいですね。
川端康成はどう思っていたのでしょうか。あえてルビをうたないことで世界を広げようとしたのかもしれませんね。
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