初心者でも安心! 古美術コレクション最初の1ピースは東美正札会で

2016.08.05
by gyouza(まぐまぐ編集部)
キャッチ画像
 

真夏の暑さに見舞われた7月2日・3日、東京美術倶楽部(東京・港区)で、東美正札会という美術・骨董の展示即売会が催されました。初日となる2日に、エバンジェリストの藤沼滉がお邪魔してきたのでレポートします。

東美正札会とは、1952(昭和27)年より続く、由緒正しき美術・骨董の展示即売会。「正札」と文言の付く通り、値引きはないけれど、その分1点2万円からの適正価格で販売されているので、素人でもピンときたら安心して購入できそうです。

正札会の概要、歴史について

会場となる東京美術倶楽部には、全国の美術商が出品する、日本画・洋画・古書画・茶道具などの美術品が並びます。店名を表示せずに出品するので、どこがどんなお品を出しているかはわかりません。

1階から4階まで、建物全体が展示会場とのことだったので私は4階から順に下に降りる形で拝見することに。4階に向かったところ、なんと開場時間前から既に人だかりが!

会場前様子

開場前の様子。正札会を楽しみに訪れる人ですでにいっぱいでした

 

4階はお値打ちの古書画・茶道具・諸美術品が中心。3階は4階同様の古美術品のほか、洋画・日本画・掛け軸も充実していました。見たことや聞いたことのある作家の作品が、バーゲンで服を買うのと同様、お小遣いで買える範疇の値段で置いてあります。

2階は、畳敷きのお部屋に1点20万円以上の作品が並んでいました。有名作家のものも多く、古美術初心者には、いい勉強と目の保養になりました。2階には茶室もあり、ゆっくり抹茶もいただけます。

そして今回の目玉の一つは1階で開催されたチャリティオークション。1点1万円から、任意の価格で入札できます。各種茶道具、能面等から山下清の版画まで、出品物も様々でした。私も、もしかしたらいけるかもというお値段で数点に入札してみましたが、残念ながら落札できませんでした。オークションの売上は、熊本地震で被災した熊本城の修復費用に寄付されるそうです。

オークション対象商品

オークション対象の作品

 

掛け軸等の品揃えも充実していたので、次回の歳末の正札会では、実家の床の間を本格化したいと思いました。

正札会は年に二回開催されており、次回は2016年12月3日(土)〜4日(日)とのこと。歳末ということもあって、出品物も今回と比較すると変化がありそうです。

是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

文:藤沼滉

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