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秋葉原名物「爆盛り定食」にチャリで日本一周した悪魔が挑戦するも…

『ママチャリで日本一周中の悪魔』こと大魔王ポルポルさん。ようやく旅を終え、日本一周の歓迎会で肉をゴチになったり「ヒビ割れiPhone」をタダで修理してもらったりしていましたが、日本一周中の食レポ癖から、ふらふらと大盛りの定食を探しに秋葉原を徘徊していたところ、とんでもない店が見つかって……。

日本昔ばなし並みのてんこ盛りご飯に悪魔も降参?秋葉原・ごはん処あだちの爆盛り具合が尋常じゃない

ガッハッハッハッハ!!大魔王ポルポルだ。

突然だが、我輩は空腹だ。

ママチャリ1つで日本を魔族が支配してやった。

しかし、相変わらず金なしコネなしのホームレスな生活を送っているのだ。

お腹が空いて食べるものもない。明日食べるものにも困っているのだ。

人間界に伝わる「働かざるもの食うべからず」という諺は本当のようだな。ガッハッハッハッハッハ!!

しかし、腹がへっては戦ができぬ。何もできないのだ。そこで我輩は考えた。

東京という日本で一番人口の多い場所で、

「おい!ニンゲン!我輩に飯を食わせろ!!ガッハッハッハッハッハ!!」

と、街を歩くと誰か一人くらいご飯を食べさせてくれるのではないかと思ったのだ。

そして、いざ渋谷の街を白塗りの顔で歩いてみると、みんなが恐怖のあまり無視してしまう。

都会のニンゲンは我輩を”変な人”と思っているようだ。そう、我輩の恐怖の魔力が全く効かない最悪の状態。

そんな東京でみんなに無視される日々を過ごしているのだ。

今回は、我輩があまりにも空腹だったので、とあるニンゲンに

「ホントすんません。お腹が空きました」

と、頭を下げて、秋葉原にある「ごはん処あだち」という食堂に案内させた時の話だ。

なんでも、あだちは秋葉原で一番の大盛りの店で有名だ。

空腹に耐えきれない我輩は、さっそく秋葉原へ飛ぶように向かった。秋葉原の街中は我輩に似たニンゲンが次々と歩いていた。

「ガッハッハッハッハッハ!!素晴らしい。我輩は空腹でたまらないのだ」

と大魔王らしからぬ大きな独り言を叫びながら秋葉原を歩いていた。

秋葉原」を「秋魔原」に変えるために、某48人アイドルグループで有名な某ディスカウントショップの前で吠えていた。

テンションマックスの状態だ。

その異様な空気と、魔王らしからぬ騒ぎぶりに、時間を忘れて秋葉原の街に溶け込んでしまっている。

しかし、心の中で我輩は空腹を訴えている。こうなれば急がば回れだ。

さっさと、あだちで空腹を満たしたい。我輩は大盛り食堂「あだち」へとガンガンに駆けつけた。

そして、あだちへ着くと、怒鳴りつけるように店の扉に手をやった。

ガラガラ〜

「ガッハッハッハッハッハ!!我輩は大魔王ポルポル。おい店員。我輩にとびっきりの食物を献上せよ。」

しかし、店主は「超」が付くほどの「江戸っ子」だ。我輩を見ても全く驚かない。

それどころか、「なんやねん」という目で我輩を見てくる。

店員の眼差しに少し怖くなったが、我輩は大人しく席へと着いた

店の中は、なんだか薄汚い。机も床も油ギッシュ。少し薄暗い雰囲気が漂っている。

よく言えば歴史のある店なのだろう。

我輩がメニューを見て何を食べようか決めていると、

江戸っ子の店主は、いきなり「あだちで食べるもの講座」を始めた。

我輩はそんな講座を無視して、「おい!貴様。我輩に肉野菜炒めを持ってこい!

と命令したが、「ダメだ」と言って我輩の注文を断った。

我輩といえど、少し動揺してしまった。我輩の注文を断るとはイイ度胸だ。

そんなことをひっそりと思いつつも店員は「あだちで食べるもの講座」を続けている。

「このお店で一番おいしいのは、からあげ定食でぃ! だから初めてのお客さんは、からあげ定食を食べるべきなんでぃ!」

口調は少し荒いが、とりあえず我輩に向かって、からあげ定食を食べろと指示しているのだ。

このあだちに初めて来店した新参者には、からあげ定食を強すぎるくらいオススメする店なのだ。

しかし、我輩が食べたいのは「肉野菜炒め定食」だ。我輩に命令するとはイイ度胸。

「何事だ!」と、強くは言えない口調で思っていると我輩も黙っていられない。

強い口調で、「あのー。肉野菜定食じゃダメなんですか?」と、言ってやった。

それでも店主は「からあげ定食の方が美味しい!」と言っている。(なんだよ…。う、うぜぇ)

そんな攻防を5分ほど繰り返すと、魔族である我輩は心が折れた。

空腹で我慢はできない。からあげ定食を注文することにした。

その後「あだちで食べるもの講座」に続いて、5分程度の「ご飯の量はどうしますか講座」が始まった。

ご飯を「普通盛り」で頼むと、なんと「1升」のごはんが出てくるのだ。その量は約3.5キロ。

「少なめ」を頼んでも、8合で2.8キロ。弁当で言えば3日分ぐらいの量である。

「擦り切れ」で頼むと11軽の量で出てくる。重さにすると600gの量だ。

当然、ごはんはおかわりは自由。我輩は腹ペコだったので、大盛りを頼んでやった。

「ガッハッハッハッハッハ!!我輩は腹ペコだ。大盛りを貰おうではないか

「腹がへっては戦ができぬ」のことわざ通り、普通盛りでも1升あるご飯を大盛りで頼んでやった。

すると、店員は「ダメだ」と言って、我輩の注文を断った。(なんだよ…。う、うぜぇ。)

我輩の頼んだ「大盛り」の量は、この店で言う「2升のご飯」だそう。重さにすると7キロあるらしい。

歴代で、大食いチャンピオンが取材で来た時も「大盛り」の量は手を付けずに断る量だ。

だから、歴代で大盛りを食べる人はほとんどいないので、我輩のように白塗りでふざけた人には出せない。

我輩ごときでは注文できないのである。

我輩は普通盛りでも注文することを止められた。

仕方なく我輩はご飯の量が「擦り切れ盛り」の11軽の量のからあげ定食を頼むことにした。

大魔王なのに食の細い我輩を見抜くとは素晴らしい店員だ。ガッハッハッハッハッハ!!

博多で食べたトルコライス佐世保で食べた特大佐世保バーガー

この2つの量より多い2升の大盛りご飯を見てみたかったが、

食が細い我輩は店主の注文を受け入れてもらうことができなかったことは残念だ。

からあげ定食を注文すること、およそ15分後。

ようやく、我輩の前にからあげ定食がやってきた。からあげ定食というより揚げ物が無残に盛られた定食だ。

煮物、なすび、からあげ。これらが同じ器に盛られた定食。まさに悪魔に捧げる食物だ。

「な、な、なんだこれは!」

そしてボリューム満点。揚げ物、煮物、天ぷら、ハイカロリーな定食。

そして、糖質制限中の人には悪魔のような白ご飯。ごはんは擦り切れの量を頼んだはずなのに、擦り切れてない。

我輩はそれをありったけ食してやった。

「ガッハッハッハッハッハ!!素晴らしい量だ。魔族もビックリである!」

ある意味、神々しいからあげ定食を食べ始めた。

1つのからあげのデカさに、店主のおせっかいさが出ている。

「で・・でかい・・」

拳一つ分のデカさの唐揚げが2つ入っている。味はカレー味で、うまい棒のめんたい味を食べているようだ。

「ガッハッハッハッハッハ!!なんと美味なのだ。カレーのスパイシーさが食欲をそそるのだ」」

しかし、食べ始めて3分。我輩の胃はいっぱいになってきた。

我輩は少食だ。少し食べれば満足だ。そのため、すぐに箸が止まった。

「2升のごはんを用意しろ!」とか「空腹に耐えれない」と豪語していたので恥ずかしくなった。

しかし、大魔王なのに少食だとバレてはいけない。我輩はなんとか頑張った。

すべてを完食することができた。

「ガッハッハッハッハッハッハ!!素晴らしい量であったな。」

江戸っ子の店主に少食ということがバレないように必死で食べたので腹がいっぱいだ。

満腹ということを隠すように、「ふん!全く足りないな。ガッハッハッハッハ!!」と、言い放った。

最後に店主は「ごはんお替りしますか??」と言ってきたが、丁重にお断りしてやった。

ボリューミーな食物にありつけた我輩は、奢ってくれたニンゲンに礼を言うと、

次なるタダ飯を食べに、関東の人ごみに帰っていった。

そのまま大魔王ポルポルのホームレス生活は続く。

 

ごはん処あだち

TEL・予約 03-3253-3017

住所 東京都千代田区外神田3-11-6

営業時間[月~金] 11:30~15:00/17:00~23:30 [土・日] 11:30~15:00 ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業 

定休日 基本的になし(祭りの時は休み)

 

 

※大魔王ポルポルさんへの激励のメッセージはコチラまで!

アフリカ横断!!‐ホームレスがアフリカの現状を見てアフリカのことを伝える‐(クラウドファンディング)

大魔王ポルポル@ホームレス魔王(Twitter)

大魔王ポルポル(755)

 

『大魔王ポルポルの日本征服の旅』
著者/大魔王ポルポル
日本一周の旅をしている大魔王ポルポルである。旅の裏側、隠れた小話など話したいことは盛り沢山!! だがしかし! タダで公開はできない。メールマガジンで日本のいろいろなことを掲載するのだ。メルマガに記載のアドレスに悩みや質問を送ってくれればメルマガで公開回答するぞ! ガッハッハッハ!!
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